108回国家試験 PM1-30

問題1 日本における平成28年(2016年)の総人口に占める老年人口の割合で最も近いのはどれか。
1.17%
2.27%
3.37%
4.47%
問題1 解答 2
問題1 解説 高齢化率は年々上昇、平成28年で26.6%である。

問題2 平成28年(2016年)の国民生活基礎調査における通院者率が男女ともに最も高いのはどれか。
1.糖尿病
2.腰痛症
3.高血圧症
4.眼の病気
問題2 解答 3
問題2 解説 過去数年間、高血圧症の通院者率がもっとも高い。

問題3 労働安全衛生法に規定されているのはどれか。
1.失業手当の給付
2.労働者に対する健康診断の実施
3.労働者に対する労働条件の明示
4.雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保
問題3 解答 2
問題3 解説 労働衛生の管理は、作業環境管理、作業管理、健康管理である。

問題4 看護師が行う患者のアドボカシーで最も適切なのはどれか。
1.多職種と情報を共有する。
2.患者の意見を代弁する。
3.患者に害を与えない。
4.医師に指示を聞く。
問題4 解答 2
問題4 解説 看護者は患者に代わって患者の権利を主張し、擁護し、代弁するナーシング・アドボカシーと解釈して、その役割を担おうとしている。

問題5 看護師の免許の取り消しを規定するのはどれか。
1.刑 法
2.医療法
3.保健師助産師看護師法
4.看護師等の人材確保の促進に関する法律
問題5 解答 3
問題5 解説 保健師助産師看護師法により、戒告、3年以内の業務の停止、免許の取り消しのいずれかに該当し品位を損するような行為があつたときは処分される。

問題6 マズロー,A.H.の基本的欲求の段階で、食事・排泄・睡眠の欲求はどれか。
1.安全の欲求
2.自己実現の欲求
3.承認の欲求
4.生理的欲求
問題6 解答 4
問題6 解説 生命をおびやかすもの、長期目標より短期目標を優先する。
優先度の決定は、下位にあるものほど優先度が高い。

問題7 生後4か月の乳児の発達を評価するのはどれか。
1.寝返り
2.お座り
3.首のすわり
4.つかまり立ち
問題7 解答 3
問題7 解説 生後4~5か月未満の乳児の90%以上が可能である。

問題8 エリクソン,E.H.の乳児期の心理・社会的発達段階で正しいのはどれか。
1.親 密
2.同一性
3.自主性
4.基本的信頼
問題8 解答 4
問題8 解説 自分を世話してくれる人の中で自分が愛されている実感を得る。

問題9 成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか。
1.血 漿
2.間質液
3.細胞内液
4.リンパ液
問題9 解答 3
問題9 解説 細胞内液が体重の40%を占める。

問題10 要介護者に対し、看護・医学的管理の下で必要な医療や日常生活上の世話を行うのはどれか。
1.介護老人保健施設
2.短期入所生活介護
3.保健センター
4.有料老人ホーム
問題10 解答 1
問題10 解説 病状安定期にあり、入院治療は必要ないが、リハビリ・看護・介護を中心とした医療ケアを必要とする寝たきりの高齢者(65歳以上)

問題11 運動性言語中枢はどれか。
1.中心後回
2.大脳基底核
3.Broca〈ブローカ〉野
4.Wernicke〈ウェルニッケ〉野
問題11 解答 3
問題11 解説 前頭葉はブローカの運動性言語中枢

問題12 ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉のⅢ(3桁)で表現される意識レベルはどれか。
1.意識清明の状態
2.刺激すると覚醒する状態
3.刺激しても覚醒しない状態
4.刺激しなくても覚醒している状態
問題12 解答 3
問題12 解説 刺激をしても覚醒しない状態である。

問題13 最も緊急性の高い不整脈はどれか。
1.心房細動
2.心室細動
3.心房性期外収縮
4.Ⅰ度房室ブロック
問題13 解答 2
問題13 解説 心室の各部分の無秩序な電気興奮により、QRS波とT波は識別不能となり不規則な心室波を示す。全身に血液を送ることができなくなるため最も緊急性が高い。

問題14 浮腫の原因となるのはどれか。
1.膠質浸透圧の上昇
2.リンパ還流の不全
3.毛細血管内圧の低下
4.毛細血管透過性の低下
問題14 解答 2
問題14 解説 リンパ浮腫は、リンパ管を流れるリンパ液が何らかの原因で流れが滞り四肢に溜まる。

問題15 狭心症発作時に舌下投与するのはどれか。
1.ヘパリン
2.ジゴキシン
3.アドレナリン
4.ニトログリセリン
問題15 解答 4
問題15 解説 発作時は抗狭心症薬であるニトログリセリン舌下錠を用いる。

問題16 緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。
1.コデイン
2.アスピリン
3.アトロピン
4.フェニトイン
問題16 解答 3
問題16 解説 抗コリン作用により房水通路が狭くなり眼圧が上昇し、緑内障を悪化させるおそれがある。

問題17 看護師が行う看護過程で適切なのはどれか。
1.問題解決思考である。
2.医師の指示の下で計画を立てる。
3.看護師の価値に基づいてゴールを設定する。
4.アセスメント、計画立案、評価の3段階で構成される。
問題17 解答 1
問題17 解説 問題を客観的に捉え具体的解決策を見出す過程である。

問題18 成人のグリセリン浣腸で肛門に挿入するチューブの深さはどれか。
1.2㎝
2.5㎝
3.12㎝
4.15㎝
問題18 解答 2
問題18 解説 肛門は3~4cm、直腸は11~13cmであるためカテーテル挿入は6~10cmとする。

問題19 右前腕に持続点滴をしている患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
1.左袖から脱ぎ、右袖から着る。
2.左袖から脱ぎ、左袖から着る。
3.右袖から脱ぎ、左袖から着る。
4.右袖から脱ぎ、右袖から着る。
問題19 解答 1
問題19 解説 点滴をしていない側の袖から脱がせ、点滴をしている側から着せる。

問題20 転倒・転落の危険性が高い成人の入院患者に看護師が行う対応で正しいのはどれか。
1.夜間はおむつを使用する。
2.履物はスリッパを使用する。
3.離床センサーの使用は控える。
4.端坐位時に足底が床につくベッドの高さにする。
問題20 解答 4
問題20 解説 廊下・ベッドサイドなどに障害物がある、介助バーがない、ベッドの大きさ・高さの不適、柵の不適切な使用、滑りやすい・つまずきやすい(掃除中・段差)などは転倒・転落の危険性が高まる。

問題21 中心静脈から投与しなければならないのはどれか。
1.脂肪乳剤
2.生理食塩液
3.5%ブドウ糖液
4.高カロリー輸液
問題21 解答 4
問題21 解説 通常は鎖骨下静脈から中心静脈カテーテルを挿入し、その先端を右心房の近くまで入れる。

問題22 赤色のトリアージタグが意味するのはどれか。
1.死亡群
2.保留群
3.最優先治療群
4.待機的治療群
問題22 解答 3
問題22 解説 生命を救うために、直ちに処置を必要とするもの。

問題23 温罨法の作用で正しいのはどれか。
1.平滑筋が緊張する。
2.局所の血管が収縮する。
3.還流血流量が減少する。
4.痛覚神経の興奮を鎮静する。
問題23 解答 4
問題23 解説 痛覚神経の興奮を鎮静させるため、疼痛の緩和ができる。

問題24 保温調節中枢があるのはどれか。
1.橋
2.延 髄
3.小 脳
4.大脳皮質
5.視床下部
問題24 解答 5
問題24 解説 視床下部は、自律神経の最高中枢。恒常性の維持(概日リズム)、新陳代謝、ホルモン系の働き、体温や水分調節、消化、呼吸、性機能の総合作用を行うほか、食欲中枢が存在する。

問題25 腎機能を示す血液検査項目はどれか。
1.中性脂肪
2.ビリルビン
3.AST〈GOT〉
4.クレアチニン
5.LDLコレステロール
問題25 解答 4
問題25 解説 腎臓の機能が障害されると尿に排泄されるクレアチニンの量が減少し、血液中に溜まりやすくなる。

問題26 嗅覚の一次中枢はどれか。
1.嗅 球
2.嗅上皮
3.後頭葉
4.上鼻甲介
問題26 解答 1
問題26 解説 吸気に混じっているにおい物質の分子は、嗅上皮を覆う薄い液体層に溶け込み、嗅毛で受容され嗅細胞が興奮を起こす。

問題27 標的細胞の細胞膜に受容体があるのはどれか。
1.男性ホルモン
2.甲状腺ホルモン
3.糖質コルチコイド
4.甲状腺刺激ホルモン
問題27 解答 4
問題27 解説 水溶性ホルモンは細胞膜は脂質でできているため、水溶性物質は細胞膜を通り抜けることができない。細胞膜に散在している蛋白質の受容体と結合する。

問題28 開心術後の心タンポナーデで正しいのはどれか。
1.徐 脈
2.心音増強
3.心拍出量の増加
4.中心静脈圧の上昇
問題28 解答 4
問題28 解説 心タンポナーデは心嚢内液体貯溜により循環に障害が生じている病態であり、特徴的徴候としてBeckの三徴(頸静脈怒張,低血圧,心音減弱),奇脈(吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する現象)、クスマウル徴候等がある。

問題29 介護保険の第1号被保険者で正しいのはどれか。
1.介護保険料は全国同額である。
2.介護保険被保険者証が交付される
3.40歳以上65歳未満の医療保険加入者である。
4.介護保険給付の利用者負担は一律3割である。
問題29 解答 2
問題29 解説 要介護・要支援認定を受けると介護保険被保険者証が交付される。

問題30 発達障害者支援法で発達障害と定義されているのはどれか。
1.学習障害
2.記憶障害
3.適応障害
4.摂食障害
問題30 解答 1
問題30 解説 発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。

 

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