午後問題1 令和元年(2019年)の0歳男児の平均余命はどれか。
1.78.4年
2.81.4年
3.84.4年
4.87.4年
解答 2
解説 令和元年(2019年)の0歳男児の平均余命は、81.41年。0歳女児の平均余命は、87.45年である。
午後問題2 健康日本21(第二次)における1日の塩分摂取量の目標値で正しいのはどれか。
1. 6.0 g
2. 8.0 g
3.10.0 g
4.12.0 g
解答 2
解説 健康日本21(第二次)より、1日の塩分摂取量の目標値が10.6gから、8.0gへ減少した。
午後問題3 循環式浴槽の水質汚染で発症するのはどれか。
1.コレラ
2.A型肝炎
3.レジオネラ肺炎
4.後天性免疫不全症候群<AIDS>
解答 3
解説 レジオネラ肺炎は、レジオネラ属菌を包んだ直径5μm以下のエアロゾルを吸入することにより発症する。
午後問題4 国民健康保険に加入している自営業者(40歳)の医療費の一部負担金の割合はどれか。
1.1割
2.2割
3.3割
4.4割
解答 3
解説 医療費の一部負担金の割合は3割。
午後問題5 看護師は正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないと規定している法律はどれか。
1.刑 法
2.医療法
3.保健師助産師看護師法
4.看護師等の人材確保の促進に関する法律
解答 3
解説 秘密を漏らしてはならないと規定している守秘義務は、「保健師助産師看護師法」に規定されている。
午後問題6 大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれか。
1. 6か月
2.1歳6か月
3.2歳6か月
4.3歳6か月
解答 2
解説 前頭骨と頭頂骨の間の大泉門は、生後9か月頃までは大きくなるが、その後は小さくなり、生後3年頃に骨化する。
午後問題7 正期産の新生児が生理的体重減少によって最低体重になるのはどれか。
1.生後 3~5日
2.生後 8~10日
3.生後 13~15日
4.生後 18~20日
解答 1
解説 生後3~4日をピークに出生時体重の5~10%程度、減少する。
午後問題8 エリクソンが提唱する発達理論において、学童期に達成すべき心理社会的課題はどれか。
1.親密 対 孤立
2.自律性 対 恥・疑惑
3.勤勉性 対 劣等感
4.自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散
解答 3
解説 学童期は、やればできるということを経験し、がんばることを覚える。
午後問題9 家族成員の最少人数はどれか。
1.4人
2.3人
3.2人
4.1人
解答 3
解説 家族成員とは、団体を意味している。団体は二人以上をいうため、最少人数は2人である。
午後問題10 地域保健法に規定されている市町村保健センターの業務はどれか。
1.病気の治療
2.住民の健康診査
3.看護師免許申請の受理
4.専門的で広域的な健康課題への対応
解答 2
解説 市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うことを目的とする施設である。
午後問題11 副交感神経の作用で正しいのはどれか。
1.瞳孔散大
2.気管支拡張
3.心拍数の増加
4.消化液分泌の促進
解答 4
解説 副交感神経の作用では、平滑筋の収縮や、消化液の分泌促進がみられる。
午後問題12 心臓の刺激伝導系で最初の興奮部位はどれか。
1.洞房結節
2.房室結節
3.His<ヒス>束
4.Purkinje<プルキンエ>線維
解答 1
解説 刺激伝導系は、洞房結節→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維へと伝播する。
午後問題13 成人の正常な赤血球の説明で正しいのはどれか。
1.球状の細胞である。
2.腎臓で破壊される。
3.寿命は約60日である。
4.酸素の輸送を担っている。
解答 4
解説 肺でヘモグロビンと酸素が結合し組織へ酸素を運搬する。
午後問題14 チアノーゼとは( )の絶対量が増加して5g/dL以上になり、皮膚や粘膜が紫から青紫色を示す状態のことをいう。
( )に入るのはどれか。
1.ビリルビン
2.ヘモグロビン
3.ヘモグロビンA1c<HbA1c>
4.脱酸素化ヘモグロビン<還元ヘモグロビン>
解答 4
解説 チアノーゼは、皮膚や粘膜に青みを帯びた状態で、皮膚・粘膜の毛細血管に還元ヘモグロビン量が5g/dL以上に増えた場合に生じる。
午後問題15 飛沫感染するのはどれか。
1.疥 癬
2.破傷風
3.デング熱
4.インフルエンザ
解答 4
解説 インフルエンザは、咳やくしゃみなどで飛沫感染する。
午後問題16 モルヒネの副作用(有害事象)はどれか。
1.出 血
2.難 聴
3.便 秘
4.骨髄抑制
解答 3
解説 副作用は、呼吸不整・嘔気、便秘などがみられる。
午後問題17 上腕動脈で行う聴診法による血圧測定で適切なのはどれか。
1.成人では9~10cm幅のマンシェットを用いる。
2.マンシェットの下端と肘窩が重なるように巻く。
3.マンシェットの装着部位と心臓が同じ高さになるようにする。
4.マンシェットと腕の間に指が3、4本入る程度の強さで巻く。
解答 3
解説 マンシェットは心臓の高さより低いと血圧は高くなり、心臓より高くすると血圧は低くなる。
午後問題18 グリセリン浣腸を準備する際の浣腸液の温度で適切なのはどれか。
1.20℃
2.30℃
3.40℃
4.50℃
解答 3
解説 浣腸液は直腸と同温度の37.5~38.0℃を適温とする。
午後問題19 不活動状態が持続することで生じるのはどれか。
1.廃用症候群
2.緊張病症候群
3.慢性疲労症候群
4.シックハウス症候群
解答 1
解説 不活動状態とは、一般的な運動や身体活動が非常に少ない状態を指す。
午後問題20 入浴の援助で正しいのはどれか。
1.入浴前後は水分制限をする。
2.入浴時の湯温は45℃とする。
3.脱衣室と浴室の温度差を小さくする。
4.浴室に入り、始めに浴槽に浸かるように促す。
解答 3
解説 脱衣室と浴室の温度差があると、ヒートショックを起こす。
午後問題21 成人の気道の異物除去を目的とするのはどれか。
1.胸骨圧迫
2.人工呼吸
3.頭部後屈顎先挙上法
4.腹部圧迫法<Heimlich<ハイムリック>法>
解答 4
解説 腹部圧迫法は、 胸腹部に圧迫を加え、異物による閉塞時の気道内異物除去に用いる。
午後問題22 看護師が行う処置で滅菌手袋を使用すべきなのはどれか。
1.筋肉内注射
2.口腔内吸引
3.ストーマパウチの交換
4.尿道カテーテルの挿入
解答 4
解説 感染予防のため滅菌した機材を用いて無菌操作で行う。
午後問題23 静脈血採血の穿刺時の皮膚に対する針の適切な刺入角度はどれか。
1.15~20度
2.35~40度
3.55~60度
4.75~80度
解答 1
解説 静脈血採血の刺入時の角度は、30度以下で行う。
午後問題24 成人の一次救命処置<BLS>における胸骨圧迫の速さ(回数)で正しいのはどれか。
1. 40~ 60回/分
2. 70~ 90回/分
3.100~120回/分
4.130~150回/分
解答 3
解説 成人の一次救命処置<BLS>における胸骨圧迫の速さは100~120回/分とする。
午後問題25 腹部前面を図に示す。
McBurney<マックバーニー>圧痛点はどれか。
1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤
解答 3
解説 マクバーニー点は、右の上前腸骨棘と臍を結び、その線上で腸骨棘から1/3の点。マクバーニー点は虫垂炎の診断に用いる。
午後問題26 心周期に伴う心臓の変化で、収縮期の初期には心室の容積は変わらずに内圧が上昇していく。
このときの心臓で正しいのはどれか。
1.僧帽弁は開いている。
2.大動脈弁は開いている。
3.左心室の容積は最小である。
4.左心室の内圧は大動脈圧よりも低い。
解答 4
解説 収縮期の初期には左心室の内圧は大動脈圧よりも低い。
午後問題27 リンパの流れで正しいのはどれか。
1.成人の胸管を流れる量は1日約10Lである。
2.右上半身のリンパは胸管に流入する。
3.中枢から末梢への一方向に流れる。
4.筋運動を行うと流量は増加する。
解答 4
解説 人の動きとともに起こる筋肉の収縮、弛緩によって生じる圧力、呼吸によって生じる胸腔の圧力の変化、体の外からのマッサージ刺激などがリンパ液を流す助けとなる。
午後問題28 肥大型心筋症について正しいのはどれか。
1.ウイルス感染が主な病因である。
2.拡張障害が問題となる。
3.左室内腔は拡大する。
4.弁膜に肥厚を認める。
解答 2
解説 肥大型心筋症は「心室中隔の非対称性肥大を伴う左室ないし右室、あるいは両者の肥大」と定義され、拡張がみられる。
午後問題29 歯周病について正しいのはどれか。
1.原因はウイルス感染が多い。
2.発症の直接因子として飲酒がある。
3.真性ポケットが形成される歯周炎を含む。
4.破壊が歯槽骨まで及んでいるのは歯肉炎である。
解答 3
解説 歯周炎でみられる真性ポケットは、歯茎が歯の表面から剥がれることにより作られる。
午後問題30 帯状疱疹について正しいのはどれか。
1.運動神経麻痺は生じない。
2.感染の既往として水痘がある。
3.ウイルスは発症後1か月で消滅する。
4.単純ヘルペスウイルスの感染が原因である。
解答 2
解説 水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水痘として発症する。