午前問題121 離乳中期の乳児にみられる口唇と舌の運動はどれか。
1.口唇は半開きで、舌は前後運動する。
2.口唇を閉じ、舌は前後運動する。
3.左右の口角は同時に伸縮し、舌は上下運動する。
4.口角は片側に交互に伸縮し、舌は上下運動する。
午前問題121 解答例 2
午前問題121 解説 離乳開始2か月には、乳児は口唇は閉じ、舌の上下運動を覚える。
午前問題122 体重15kgの3歳児への点滴静脈内注射で誤っているのはどれか。
1.手術後にアミノベンジルペニシリン300mgを30分で滴下する。
2.気管支喘息に対してテオフィリン250mgを1時間で滴下する。
3.抗癌薬による貧血に対して赤血球濃厚液を1時間15mlで滴下する。
4.脱水時の初期に輸液製剤200mlを1時間で滴下する。
午前問題122 解答例 2
午前問題122 解説 気管支喘息でテオフィリンを点液するときは体重1kgにつき5mgが適正。
午前問題123 乳幼児が受ける定期予防接種の注意事項で正しいのはどれか。
1.夏季には接種をしてはならない。
2.アレルギー体質の児には禁忌である。
3.接種後24時間経過すれば副反応の出現はない。
4.接種当日は入浴してよい。
午前問題123 解答例 4
午前問題123 解説 接種部位をこするなどしなければ、入浴してもよい。
午前問題124 肥満傾向にある子どもの家族への指導で適切なのはどれか。
1.食事は短時間で済ませるようにする。
2.乳児ではカロリー制限をする。
3.幼児には間食を与えない。
4.家族の食生活を見直す。
午前問題124 解答例 4
午前問題124 解説 バランスの良い食事とは何かを指導する。
午前問題125 入院している子どもの安全への対応で適切なのはどれか。
1.7か月:体重測定の結果は急いで記録してから子どもを移動する。
2.1歳6か月:ベッド柵は子どもの腋窩の高さに上げる。
3.3歳:はさみは大人が一緒に見ているとき以外は預かっておく。
4.7歳:看護婦がそばにいないときは、ベッドカーテンを開けておく。
午前問題125 解答例 4
午前問題125 解説 はさみの危険性を理解していないので預かるのが適切である。
午前問題126 血尿と急激な体重増加によって急性糸球体腎炎と診断され入院してきた8歳児に安静の必要性を説明する。
適切なのはどれか。
1.「おとなしく寝ていればお家に帰れますよ」
2.「体の中でバイ菌が暴れているので、寝て治しましょう」
3.「ベッドに横になっていると腎臓に血液がたくさん流れて、病気が早く治るのですよ」
4.「安静にするのは、浮腫と血尿を改善するためですよ」
午前問題126 解答例 3
午前問題126 解説 最も適切で、8歳児にも理解しやすい説明である。
午前問題127 骨髄移植後10日の子どもへの対応で適切なのはどれか。
1.食べ物は加熱する。
2.他児がいないときにプレイルームで遊ばせる。
3.室内では本人もマスクをつける。
4.おもちゃの持ち込みは禁止する。
午前問題127 解答例 1
午前問題127 解説 免疫力が低下しているので加熱食(無菌食)を食べる。
午前問題128 生後7ヶ月の子どもが食物残渣物の嘔吐と白色下痢とを頻繁に起こして来院した。子どもはぐったりしている。
母親から得る情報で優先度が高いのはどれか。
1.普段の便の回数
2.発症前の離乳食の内容
3.最終排尿時刻
4.生後6か月時の体重
午前問題128 解答例 3
午前問題128 解説 脱水症に注意し、治療の第一は食事療法となる。
午前問題129 13歳の女子中学生。初経が半年前にあった。体育の時間の水泳について相談に来た。
対応で適切なのはどれか。
1.「月経中の水泳は休んだ方がいいですよ」
2.「月経量が減少すれば参加できますよ」
3.「ホルモン剤で月経日を調節すれば参加できますよ」
4.「月経中でもタンポンを使用すれば参加できますよ」
午前問題129 解答例 解なし
午前問題129 解説 -
午前問題130 妊娠32週、2,000gで出生した新生児に比べ、妊娠37週、2,000gで出生した新生児に起こりやすいのはどれか。
1.高ビリルビン血症
2.無呼吸発作
3.呼吸窮迫症候群
4.低血糖発作
午前問題130 解答例 4
午前問題130 解説 子宮内胎児発育遅延の新生児は脂肪組織が少なく、低血糖発作を生じやすい。
午前問題131 最終月経が12月28日であった。
推測される排卵日はどれか。
1.11月30日から12月4日の間
2.12月12日から12月16日の間
3.12月17日から12月21日の間
4.12月21日から12月25日の間
午前問題131 解答例 2
午前問題131 解説 黄体期は14日±2日なので月経の2週間前が排卵日となる。
午前問題132 25歳の妊娠12週の初妊婦。妊娠前は生活活動強度Ⅲ(適度)であった。妊娠に気づいてエアロビクスを中止したため、生活活動強度Ⅱ(やや低い)となった。
エネルギー摂取の調整量で適切なのはどれか。
1.-250kcal
2.-50kcal
3.+100kcal
4.+450kcal
午前問題132 解答例 ―
午前問題132 解説 厚生労働省の正答が発表されず、見解もわかれるため、解説を省略します
午前問題133 分娩直後の新生児に沐浴よりも清拭を推奨する理由で最も重要なのはどれか。
1.胎脂を容易に除去できる。
2.低体温を予防できる。
3.臍帯が早期に脱落する。
4.感染予防効果が高い。
午前問題133 解答例 2
午前問題133 解説 沐浴を行うと気化熱で体温を奪われ、低体温になりやすい。
午前問題134 授乳している褥婦の乳房の変化で正しいのはどれか。
1.産褥1日に白色の乳汁が分泌する。
2.産褥6日ころに乳房緊満が最も強くなる。
3.産褥3週ころに乳腺炎になりやすい。
4.産褥1か月ころに乳頭亀裂が生じやすい。
午前問題134 解答例 3
午前問題134 解説 産褥期の遅くとも1週間以内にはうっ滞性乳腺炎が生じる。
午前問題135 新生児中毒性紅斑について正しいのはどれか。
1.生後10時間以内に出現する。
2.中央に黄色の丘疹がある。
3.手掌に好発する。
4.生後1年前後に消失する。
午前問題135 解答例 2
午前問題135 解説 発赤の中央に黄色の丘疹がある。
午前問題136 新生児室の保育環境で適切なのはどれか。
1.室温は26~28℃を保つ。
2.湿度は70~80%を保つ。
3.夜間は照度を下げる。
4.コットの間隔は30cmとする。
午前問題136 解答例 3
午前問題136 解説 夜間は暗くする。
午前問題137 妊娠経過中に血中ヘモグロビン値が11.0g/dlとなった場合、保健指導が最も必要な時期はどれか。
1.妊娠20週
2.妊娠28週
3.妊娠33週
4.妊娠40週
午前問題137 解答例 1
午前問題137 解説 赤血球は妊娠22~23週ごろ、ヘモグロビンは妊娠32~34週ごろ、最低となる。
午前問題138 仰臥位をとっている産婦の胎児に変動一過性徐脈がみられた。
医師に報告すると同時に産婦に行うことはどれか。
1.酸素吸入を行う。
2.左側臥位にする。
3.静脈路を確保する。
4.内診の準備をする。
午前問題138 解答例 2
午前問題138 解説 臍帯の一過性圧迫によって起こることが多いので、左側臥位に体位変換する。
午前問題139 妊娠40週で破水した場合、臍帯脱出が最も起きやすいのはどれか。
1.単殿位
2.不全足位
3.頭 位
4.顔 位
午前問題139 解答例 2
午前問題139 解説 臍帯脱出は羊膜が破れた後、胎児が見えないうちにへその緒が腟内あるいは腟の外にまで出てくること。
午前問題140 精神科病棟入院中の患者が突然不穏になり、保護室への隔離が必要となった。
行動制限の手続きで正しいのはどれか。
1.病棟婦長の判断で行った。
2.病棟で診察していた内科医の指示を受けて行った。
3.精神保健指定医の診察後に指示を受けて行った。
4.対応した担当の看護婦の判断で行った。
午前問題140 解答例 3
午前問題140 解説 精神保健指定医の判断・指示が必要である。
午前問題141 19歳の娘のことで外来に母親が相談に訪れた。「料理は得意で家族のために作るのですが、それを食べろと強要するんです。自分は野菜しか食べないのでやせてきて、身長158cmで体重は40kgくらいまで減っています」と言った。
この他に母親から優先して収集する情報はどれか。
a.家族歴
b.親子関係
c.月経周期
d.生活リズム
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題141 解答例 1
午前問題141 解説 この問題では、親がどのように子どもに接してきたのかが重要となる。
午前問題142 心的外傷後ストレス障害(PTSD)に認められるのはどれか。
a.危うく死ぬような体験をし、恐怖を覚えた。
b.外傷の原因となった体験が何度もよみがえる。
c.同じような出来事に何度も遭遇する。
d.外傷前に楽しんでいた活動には普通に参加できる。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題142 解答例 1
午前問題142 解説 基本的に大きな心的外傷体験がある。
午前問題143 1週前に抑うつ状態で入院した患者が病室に引きこもっている。
最も適切な対応はどれか。
1.朝は定時に起こす。
2.食事のときは食堂に誘う。
3.午後は散歩に誘う。
4.夜は読書を勧める。
午前問題143 解答例 3
午前問題143 解説 午後から夕方にかけては比較的具合がよくなる。
午前問題144 薬物治療を受けている精神分裂病の患者が、無言、無動、筋硬直および40℃の高熱を呈した。
最も適切な対応はどれか。
1.患者の手を取って、大きな声で話し掛けた。
2.直ちに服薬を中止した。
3.表情から精神症状をアセスメントした。
4.状態についてゆっくりとした口調で説明した。
午前問題144 解答例 2
午前問題144 解説 ただちに服薬を中止し、補液などにより十分な水分補給を行う。
午前問題145 妄想があり、他の患者との交流が少ない精神分裂病の26歳の男性。
作業療法の種目で最も適切なのはどれか。
1.ソフトボール
2.音楽鑑賞
3.かご編み
4.植物への水やり
午前問題145 解答例 ―
午前問題145 解説 厚生労働省の正答が発表されず、見解もわかれるため、解説を省略します
午前問題146 閉鎖病棟に入院している患者に小包が届いた。
看護婦の対応で適切なのはどれか。
1.保護者へ転送することを患者に説明する。
2.まず看護婦が開封し、危険物かどうかを確かめる。
3.患者に渡し、看護婦の前で開封してもらう。
4.開封せず、退院まで病院で保管する。
午前問題146 解答例 3
午前問題146 解説 通信の自由が保証されているので、患者に届けることが必要である。
午前問題147 躁状態の患者にみられる特徴的な訴えはどれか。
1.「脳が伝達装置に置き換えられた」
2.「考えが次々と外から吹き込まれてくる」
3.「思考が抜き取られていく感じだ」
4.「思考が競争しているような状態だ」
午前問題147 解答例 4
午前問題147 解説 思考奔逸である。
午前問題148 27歳の男性。会話をしていたところ話が急に数秒途切れ、再び話し始めた。本人も意識消失を自覚していた。顔面はやや蒼白になったが、呼吸の異常や発汗はなかった。
考えられるのはどれか。
1.てんかん発作
2.一過性脳虚血発作
3.解離性けいれん
4.不安発作
午前問題148 解答例 1
午前問題148 解説 欠神発作は短時間の意識消失がある。予後は良好である。
午前問題149 精神科病棟において看護婦が患者との関係に感情的に巻き込まれたとき、最も必要なのはどれか。
1.患者の問題行動の明確化
2.母親に対する患者の感情の分析
3.患者に対する看護婦の感情の分析
4.患者との接触場面の回避
午前問題149 解答例 3
午前問題149 解説 その看護師の感情を分析したり、コンサルテーションを受けることが必要である。
午前問題150 集団精神療法の効果が大きいのはどれか。
a.不安状態の患者
b.拒食症の患者
c.薬物依存の患者
d.躁状態の患者
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題150 解答例 3
午前問題150 解説 同じ経験をした患者たちが集まって集団精神療法が行われている。