94回国家試験 AM121-150

午前問題121 1~4歳児の死因で最も多いのはどれか。
1.肺 炎
2.不慮の事故
3.悪性新生物
4.心疾患
午前問題121  解答  2
午前問題121  解説  平成14年の1~4歳児の死因で最も多いのは不慮の事故である。

午前問題122 正しい組合せはどれか。
1.構成遊び ――― 積み木
2.模倣遊び ――― 絵本
3.受容遊び ――― ブランコ
4.感覚遊び ――― ままごと
午前問題122  解答  1
午前問題122  解説  組み立てたり、作り出す楽しみを覚える。

午前問題123 学童期における肥満予防で最も適切なのはどれか。
1.運動より食事制限が重要である。
2.カロリー制限より栄養バランスを優先する。
3.清涼飲料水で空腹感を抑制する。
4.食事回数を2回にする。
午前問題123  解答  2
午前問題123  解説  カロリー制限は成長に影響を及ぼす。

午前問題124 ファロー四徴症の乳児。無酸素発作を繰り返すようになり手術を受けることになった。
手術前の看護で適切でないのはどれか。
1.腹臥位にする。
2.おむつを緩めにする。
3.泣いたらすぐに抱っこする。
4.乳首の穴を大きいものにする。
午前問題124  解答  1
午前問題124  解説  非発作時は特に体位の制限はない。

午前問題125 乳児の脱水で正しいのはどれか。
1.7,000gから6,500gへの体重減少は軽度の脱水に区分される。
2.軽度の脱水でも大泉門の陥没が認められる。
3.嘔吐を繰り返す脱水ではアルカローシスを伴うことが多い。
4.細胞内液の割合が高く成人に比べ脱水になりやすい。
午前問題125  解答  3
午前問題125  解説  胃酸を喪失するため、アルカリ性に傾きやすい。

午前問題126 乳児の経鼻胃管挿入の長さの目安で正しいのはどれか。
1.頭頂から剣状突起
2.眉間から剣状突起
3.口唇から剣状突起
4.オトガイから剣状突起
午前問題126  解答  2
午前問題126  解説  咽頭から眉間までの距離は咽頭から鼻までの距離に等しい。

午前問題127 先天奇形と初回手術時期との組合せで正しいのはどれか。
1.口唇裂  ――― 2週~1か月
2.口蓋裂  ――― 1~1歳半
3.合指症  ――― 2~2歳半
4.胆道閉鎖 ――― 3~3歳半
午前問題127  解答  2
午前問題127  解説  口蓋裂の手術は生後1年半前後に行う。

午前問題128 若年性関節リウマチで入退院を繰り返している患者の関節症状に対する看護で適切なのはどれか。
1.こわばりのある関節部位に冷湿布をする。
2.起床時は関節を伸展位にする。
3.アスピリンは入眠前に与薬する。
4.非活動期は関節可動域訓練を行う。
午前問題128  解答  4
午前問題128  解説  関節可動域訓練で関節拘縮を予防する。

午前問題129 「健やか親子21」の主要課題はどれか。
1.女性が仕事と育児を両立させるための支援体制の整備
2.母子保健・福祉の連携体制の整備
3.周産期における高度先進医療の推進
4.子どもの心の安らかな発達の促進
午前問題129  解答  2
午前問題129  解説  21世紀の母子保健の主要な取り組みを提示するビジョンである。

午前問題130 閉経後に発症しやすいのはどれか。
1.子宮筋腫
2.高脂血症
3.クラミジア感染症
4.パニック障害
午前問題130  解答  2
午前問題130  解説  エストロゲン低下により月経不順、骨量の減少、高脂血症などがみられる。

午前問題131 33歳の妊婦。妊娠8週で経過も順調なので妊娠中にエアロビクスをしたいが何かアドバイスはないかと尋ねてきた。運動習慣はない。
エアロビクスの説明で適切なのはどれか。
1.妊娠16週ころから始められる。
2.毎日することが望ましい。
3.1回60分以上を目標にする。
4.きつく感じるぐらいの強度がよい。
午前問題131  解答  1
午前問題131  解説  原則、妊娠12週以降に始める。

午前問題132 妊娠期の喫煙の影響で正しいのはどれか。
1.自然流産率は変わらない。
2.小奇形の発生率は高くなる。
3.低出生体重児の出生率は高くなる。
4.遷延分娩の割合は高くなる。
午前問題132  解答  3
午前問題132  解説  妊娠期の喫煙で、低出生体重児の出生率は高くなる。

午前問題133 妊娠20週の妊婦。「妊娠前は毎日排便があったのに、2週ぐらい前から2、3日に1回の排便になったのですっきりしない」と話す。
献立に取り入れる食品で最も望ましいのはどれか。
1.うどん
2.豚 肉
3.鶏 肉
4.おから
午前問題133  解答  4
午前問題133  解説  便秘の改善には食物繊維の摂取、適度な運動、水分摂取などがある。

午前問題134 妊娠38週6日の経産婦。妊娠健康診査で「この3、4日、明け方にお腹が10~15分間隔で張ります。痛みもあるんですが、朝食を食べるころには張りは不規則になり、痛みもなくなります」と話す。子宮口2cm開大、血性分泌物少量、破水はしていない。
正しいのはどれか。
1.前駆陣痛
2.開口期陣痛
3.微弱陣痛
4.けいれん陣痛
午前問題134  解答  1
午前問題134  解説  軽度の陣痛様子宮収縮がおこるが、消失する。

午前問題135 褥婦への初回授乳の説明で適切なのはどれか。
1.「乳頭は浅めに含ませましょう。」
2.「左右両方の乳房を吸わせましょう。」
3.「授乳時間は20分以上を目安にしましょう。」
4.「授乳目安量は生後日数×20mlにしましょう。」
午前問題135  解答  2
午前問題135  解説  偏りなく両方で授乳する。

午前問題136 妊娠39週、2,970gの児を正常分娩した。
産褥6日の経過で順調なのはどれか。
1.乳房緊満感の消失
2.子宮底臍恥中央の高さ
3.赤色悪露
4.分娩直前より体重減少3.0kg
午前問題136  解答  2
午前問題136  解説  産褥6日目の子宮底の高さは臍と恥骨結合上縁との中央である。

午前問題137 新生児の睡眠で正しいのはどれか。
1.REM睡眠は睡眠全体の30%である。
2.睡眠時間は約8時間である。
3.睡眠は多相性を示す。
4.生後2週で昼夜の睡眠リズムができる。
午前問題137  解答  3
午前問題137  解説  新生児は多相性睡眠である。

午前問題138 垂直感染と新生児への影響との組合せで正しいのはどれか。
1.トキソプラズマ   ――― 肺炎
2.B群溶血レンサ球菌 ――― 敗血症
3.麻疹        ――― 難聴
4.2型単純ヘルペス  ――― 水頭症
午前問題138  解答  2
午前問題138  解説  新生児B群溶連菌感染症は、産道感染の原因菌である。

午前問題139 妊娠32週の妊婦。切迫早産で入院した。
援助で適切でないのはどれか。
1.乳頭の手入れ
2.外陰部の清潔
3.便秘予防
4.出産準備教育
午前問題139  解答  1
午前問題139  解説  乳頭ケアにより子宮収縮を誘発するおそれがあるので行わない。

午前問題140 「午前中は頭が働かず考えられない。動けない。午後には楽になる」と訴え、観察でも同様の状態が認められた。
患者の状態で正しいのはどれか。
1.解離状態
2.うつ状態
3.パニック状態
4.亜昏迷状態
午前問題140  解答  2
午前問題140  解説  抑うつ症状は日内変動がある。

午前問題141 精神疾患における神経伝達で正しいのはどれか。
1.シナプス後膜の受容体が消失する。
2.シナプス間隙の伝達物質の種類が変わる。
3.うつ病はアセチルコリンと関係が深い。
4.統合失調症はドーパミンと関係が深い。
午前問題141  解答  4
午前問題141  解説  統合失調症ではドーパミン仮説が考えられている。

午前問題142 せん妄状態を起こしやすい疾患はどれか。
a.髄膜炎
b.躁うつ病
c.摂食障害
d.頭部外傷
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
午前問題142  解答  2
午前問題142  解説  せん妄は意識混濁、不穏、精神運動興奮、幻覚妄想、認知の変化などを主症状とする。

午前問題143 3週入浴していない統合失調症患者。下着は週1回着替えているが入浴は拒否している。
対応で適切なのはどれか。
1.以前の入浴時の体験や表情について情報を集める。
2.入浴の気持ちよさについて詳しく説明する。
3.入浴拒否は間違った行動であることを説明する。
4.直ちに清拭を行う。
午前問題143  解答  1
午前問題143  解説  患者がなぜ拒否・拒絶をするかの情報収集が必要である。

午前問題144 抗うつ薬の内服を開始してから間もないうつ病患者で起こりやすい副作用はどれか。
1.カタレプシー
2.流涎
3.水中毒
4.起立性低血圧
午前問題144  解答  4
午前問題144  解説  眠気、口渇、立ちくらみ(起立性低血圧)、振戦、排尿困難などがある。

午前問題145 精神疾患と治療薬との組合せで正しいのはどれか。
a.神経症   ――― リチウム
b.うつ病   ――― 選択的セロトニン再取り込み阻害薬
c.統合失調症 ――― 非定型抗精神病薬
d.躁 病   ――― 中枢神経刺激薬
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
午前問題145  解答  3
午前問題145  解説  うつ病は、脳内のセロトニンを増加させる。

午前問題146 自我の防衛機制としての退行はどれか。
1.他者の特性を自己に取り入れようとする。
2.より低次の発達段階に逆戻りする。
3.真の感情を抑圧して正反対の態度をとる。
4.不安な感情が意識に上らないようにする。
午前問題146  解答  2
午前問題146  解説  退行とは精神の若年化である。

午前問題147 自殺企図のため、患者本人の同意は得られないが保護者の同意を得て入院した場合の入院形態はどれか。
1.応急入院
2.措置入院
3.医療保護入院
4.任意入院
午前問題147  解答  3
午前問題147  解説  医療保護入院は保護者の同意による入院である。

午前問題148 抗精神病薬を服用中の患者が「足がムズムズして座っていられない」と訴えた。
考えられる副作用はどれか。
1.アカシジア
2.ジストニア
3.パーキンソン症候群
4.遅発性ジスキネジア
午前問題148  解答  1
午前問題148  解説  アカシジアは、静かに座っていられず、歩き回ったりする。

午前問題149 精神障害者を対象とした小規模作業所の機能で最も重要なのはどれか。
1.生活費を賄える程度の収入
2.作業能率の向上
3.日課をこなせる体力の維持
4.社会の中の居場所
午前問題149  解答  4
午前問題149  解説  患者が働くことを通して自立していく意欲を高める場である。

午前問題150 家族と同居している統合失調症患者の訪問看護で正しいのはどれか。
1.患者の生活技術を向上させる。
2.入院中と同様に服薬管理は看護師が行う。
3.家族に対する心理的援助を行う。
4.食事は家族に手作りさせる。
午前問題150  解答  3
午前問題150  解説  精神看護における訪問看護師の役割は患者の様子の把握と家族への助言である。

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