94回国家試験 PM1-30

午後問題1 癌化学療法による白血球減少症に対して用いるのはどれか。
1.エリスロポエチン
2.コロニー刺激因子
3.インターフェロン
4.インターロイキン
午後問題1  解答  2
午後問題1  解説  コロニー刺激因子は白血球の増殖を促進する。

午後問題2 感染防御に有用でないのはどれか。
1.涙液のリゾチーム
2.血清のプラスミノゲン
3.膣粘膜のグリコゲン
4.胃液の胃酸
午後問題2  解答  2
午後問題2  解説  血清のプラスミノゲンは血餅を溶かす。

午後問題3 インフルエンザワクチンの接種で正しいのはどれか。
1.特異的能動免疫
2.非特異的能動免疫
3.特異的受動免疫
4.非特異的受動免疫
午後問題3  解答  1
午後問題3  解説  インフルエンザワクチンの接種は特異的能動免疫である。

午後問題4 心電図で矢印が表すのはどれか。
心電図

1.房室伝導
2.心室中隔伝導
3.左室伝導
4.脱分極
午後問題4  解答  1
午後問題4  解説  房室伝導である。

午後問題5 中大脳動脈の破裂によって血液が流出する部位は図のどれか。
中大脳動脈

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
午後問題5  解答  3
午後問題5  解説  中大脳動脈の破裂なのでクモ膜下出血が考えられる。

午後問題6 交感神経の興奮によって起こる眼の反応はどれか。
1.明順応
2.散瞳
3.流涙
4.視野狭窄
午後問題6  解答  2
午後問題6  解説  散瞳は交感神経の興奮によって起こる。

午後問題7 バセドウ病でみられる負のフィードバック回路はどれか。
バセドウ病

1.①と②
2.②と③
3.③と④
4.④と⑤
午後問題7  解答  3
午後問題7  解説  ホルモン分泌が増加すると、上位ホルモンを分泌している部位に働く。

午後問題8 血糖上昇作用があるのはどれか。
1.カルシトニン
2.プロラクチン
3.バソプレシン
4.アドレナリン
午後問題8  解答  4
午後問題8  解説  アドレナリンは血糖上昇作用がある。

午後問題9 立位で画鋲を踏んだ際、右足を思わず引っ込めた。
このときの状態で正しいのはどれか。
1.右大腿四頭筋は収縮している。
2.右大腿二頭筋は弛緩している。
3.左大腿四頭筋は収縮している。
4.左大腿二頭筋は収縮している。
午後問題9  解答  3
午後問題9  解説  左大腿四頭筋は収縮している。

午後問題10 内圧が陽圧になるのはどれか。
1.吸息中の肺胞
2.呼息中の肺胞
3.吸息中の胸膜腔
4.呼息中の胸膜腔
午後問題10  解答  2
午後問題10  解説  肺胞の内圧は、呼息時は陽圧である。

午後問題11 ガスの運搬で正しいのはどれか。
1.肺でのガス交換は拡散によって行われる。
2.酸素は炭酸ガスよりも血漿中に溶解しやすい。
3.酸素分圧の低下でヘモグロビンと酸素は解離しにくくなる。
4.静脈血中に酸素はほとんど含まれない。
午後問題11  解答  1
午後問題11  解説  肺でのガス交換は拡散によって行われる。

午後問題12 尿および血清に含まれる物質を表に示した。
クレアチニン

クレアチニンはどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
午後問題12  解答  3
午後問題12  解説  血清クレアチニンの基準値は男0.7~1.2(mg/dl)、女0.6~1.0(mg/dl)

午後問題13 循環血液量を増加させるのはどれか。
1.プロスタグランディン
2.ブラジキニン
3.カリクレイン
4.アルドステロン
午後問題13  解答  4
午後問題13  解説  アルドステロンはNa+とCl-の再吸収を増加させる。

午後問題14 図は性周期におけるホルモンの変化を示す。
ホルモンの変化

基礎体温を上昇させるのはどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
午後問題14  解答  4
午後問題14  解説  基礎体温を上昇させるのはプロゲステロンである。

午後問題15 心拍数(HR)と脈拍数(P)との関係で正しいのはどれか。
1.HR=P
2.HR≧P
3.HR≦P
4.HR<PまたはHR>P
午後問題15  解答  2
午後問題15  解説  HR(心拍数)≧ P(脈拍数)

午後問題16 組織の再生能力で正しいのはどれか。
1.心筋は再生能力がない。
2.結合組織は再生能力が弱い。
3.骨格筋は再生能力が強い。
4.神経膠組織は再生能力がない。
午後問題16  解答  1
午後問題16  解説  組織再生能力がないので、がんが発生しない。

午後問題17 無菌室での拘禁症候群の予防で誤っているのはどれか。
1.掛け時計を設置する。
2.壁にカレンダーを掛ける。
3.昼間も照度を下げる。
4.家族との連絡手段を確保する。
午後問題17  解答  3
午後問題17  解説  夜昼の区別がある生活を心掛け、時間の流れが自覚できるようにする。

午後問題18 悪性腫瘍と免疫との関係で誤っているのはどれか。
1.悪性化した免疫細胞由来の免疫グロブリンも生体防御に働く。
2.免疫抑制薬の副作用の1つに悪性腫瘍の発生がある。
3.後天性免疫不全症候群の患者では悪性腫瘍の合併が多い。
4.悪性腫瘍の治療法の1つに免疫療法がある。
午後問題18  解答  1
午後問題18  解説  悪性化した免疫グロブリンは本来の免疫機能を失う。

午後問題19 血糖の簡易迅速測定で誤っているのはどれか。
1.血糖の自己測定検査に適している。
2.検体は静脈血または毛細血管を用いる。
3.検体量が少ないと血糖値は高くなる。
4.血液をしぼり出すと血糖値は低くなる。
午後問題19  解答  3
午後問題19  解説  検体量が少ないと血糖値は低くなる。

午後問題20 開腹手術に比べて腹腔鏡下手術の特徴はどれか。
1.術前検査が簡単である。
2.全身麻酔が不要である。
3.手術創部は1か所ですむ。
4.術後の腸蠕動の回復が早い。
午後問題20  解答  4
午後問題20  解説  術後疼痛が微小で早期社会復帰が可能である。

午後問題21 消毒薬で正しいのはどれか。
1.アルデヒド系は毒性が強い。
2.エタノールの殺菌作用は濃度100%が最も強い。
3.塩素系はヨウ素系よりも殺菌作用が強い。
4.逆性石けんは有機物の残存による影響を受けない。
午後問題21  解答  1
午後問題21  解説  ほとんどの微生物に有効である。

午後問題22 聴覚検査で気導閾値が上昇し骨導閾値は正常であった。
考えられる疾患はどれか。
1.老人性難聴
2.音響外傷
3.メニエール病
4.滲出性中耳炎
午後問題22  解答  4
午後問題22  解説  滲出性中耳炎は中耳の炎症のため骨導閾値は低下しない。

午後問題23 慢性肺性心患者にみられないのはどれか。
1.手指の熱感
2.頸静脈の怒張
3.肝腫大
4.浮腫
午後問題23  解答  1
午後問題23  解説  頸動脈の怒張、肝腫大、浮腫が特徴的な症状である。

午後問題24 23歳の女性。急激な腹痛と眩暈があり21時に救急外来を受診した。脈拍数115/分、血圧78/50mmHgで眼瞼結膜が蒼白である。吐血や下血はない。
最初に確認する情報はどれか。
1.難聴と耳鳴の有無
2.本日摂取した食物
3.妊娠の可能性の有無
4.職場でのストレスの有無
午後問題24  解答  3
午後問題24  解説  女性の急激な腹痛は、まず、子宮外妊娠の破裂、流産を考える。

午後問題25 男性の肝硬変患者で門脈圧亢進による症状はどれか。
1.皮膚の黄染
2.女性化乳房
3.腹壁静脈怒張
4.黄褐色の尿
午後問題25  解答  3
午後問題25  解説  門脈圧亢進症では、側副血行路として食道壁内静脈叢がうっ滞、拡張して静脈瘤を形成する。

午後問題26 血中ホルモンの異常と所見との組合せで正しいのはどれか。
1.コルチゾール低値     ――― 満月様顔貌
2.サイロキシン(T4)低値 ――― 多汗
3.インスリン高値      ――― 多尿
4.パラトルモン(PTH)高値 ――― 尿路結石
午後問題26  解答  4
午後問題26  解説  パラトルモン分泌が亢進すると血中カルシウム濃度が上昇する。

午後問題27 糖尿病性ケトアシドーシスで血中濃度が減少するのはどれか。
1.水素イオン
2.重炭酸イオン
3.ケトン体
4.尿素窒素
午後問題27  解答  2
午後問題27  解説  血漿では酸血症、重炭酸イオンの減少がみとめられる。

午後問題28 子宮頸癌に比べて子宮体癌の特徴はどれか。
1.好発年齢が低い。
2.分娩回数の多い人が罹患しやすい。
3.早期発見率が低い。
4.放射線療法が有効である。
午後問題28  解答  3
午後問題28  解説  子宮体部は子宮頸部に比べて深層である。

午後問題29 労働者の健康管理で誤っているのはどれか。
1.生活習慣病は職業性疾病の危険因子になる。
2.勤労女性は産後最低8週の休暇を取得できる。
3.コンピュータの普及によって頸肩腕障害が増加している。
4.仕事への不安とストレスを訴える労働者が増加している。
午後問題29  解答  1
午後問題29  解説  職業性疾病の危険因子は職業上に存在する。

午後問題30 生活保護法に設置が規定されているのはどれか。
a.母子福祉センター
b.児童相談所
c.更生施設
d.授産施設
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
午後問題30  解答  4
午後問題30  解説  生活保護法に設置が規定されているのは、更生施設と授産施設である。

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