95回国家試験 PM1-30

午後問題1 遺伝で正しいのはどれか。
1.細胞は器官によって異なる遺伝情報を持つ。
2.3つの塩基で1種類のアミノ酸をコードする。
3.動物と植物のDNAは異なる塩基を持つ。
4.遺伝情報に基づき核内で蛋白合成が行われる。
午後問題1  解答  2
午後問題1  解説  3つの塩基で1種類のアミノ酸をコード(決定)する。

午後問題2 生体内で生じた血栓を溶解するのはどれか。
1.トロンボプラスチン
2.カルシウムイオン
3.プラスミン
4.トロンビン
午後問題2  解答  3
午後問題2  解説  プラスミンは血餅を溶解する。

午後問題3 貪食能を有するのはどれか。
1.巨核球
2.好中球
3.形質細胞
4.T細胞
午後問題3  解答  2
午後問題3  解説  食作用を有するのは好中球とマクロファージである。

午後問題4 心臓の刺激伝導系で最も早く興奮するのはどれか。
1.ヒス束
2.房室結節
3.洞結節
4.プルキンエ線維
午後問題4  解答  3
午後問題4  解説  興奮の伝播は、洞房結節→房室結節→ヒス束→プルキンエ線維の順である。

午後問題5 中枢神経系で正しいのはどれか。
1.大脳の表面は白質と黒質とからなる。
2.小脳の下端に下垂体が位置する。
3.脳幹は延髄と脊髄とからなる。
4.間脳は視床と視床下部とからなる。
午後問題5  解答  4
午後問題5  解説  間脳は視床と視床下部とからなる。

午後問題6 近くを見るときに弛緩するのはどれか。
毛様体小帯

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
午後問題6  解答  3
午後問題6  解説  毛様体小帯は水晶体の厚さを変化させる。

午後問題7 最も順応しにくいのはどれか。
1.痛覚
2.嗅覚
3.味覚
4.視覚
午後問題7  解答  1
午後問題7  解説  痛覚・冷覚などは順応が遅い。

午後問題8 低血糖によって分泌が刺激されるのはどれか。
1.アルドステロン
2.テストステロン
3.副腎皮質刺激ホルモン
4.甲状腺ホルモン
午後問題8  解答  3
午後問題8  解説  副腎皮質ホルモンは血糖上昇作用がある。

午後問題9 つま先を引きずって歩行しているとき、障害されているのはどれか。
1.前脛骨筋
2.大腿二頭筋
3.腓腹筋
4.ヒラメ筋
午後問題9  解答  1
午後問題9  解説  足関節の背屈ができないので前脛骨筋の障害である。

午後問題10 肺拡散能に影響を与えるのはどれか。
1.肺胞表面積
2.気道抵抗
3.死腔換気量
4.残気量
午後問題10  解答  1
午後問題10  解説  拡散量は、接する組織面積、ガス濃度差などに比例する。

午後問題11 嚥下で正しいのはどれか。
1.嚥下運動は不随意運動である。
2.食塊は口腔 → 喉頭 → 食道と移動する。
3.軟口蓋は気管と食道との交通を遮断する。
4.食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。
午後問題11  解答  4
午後問題11  解説  食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。

午後問題12 腎臓でナトリウムイオンの再吸収を促進するのはどれか。
1.バソプレシン
2.アルドステロン
3.レニン
4.心房性ナトリウム利尿ペプチド
午後問題12  解答  2
午後問題12  解説  アルドステロンはナトリウムイオンの再吸収を促進する。

午後問題13 腰髄レベルの脊髄損傷による排便障害で正しいのはどれか。
1.横隔膜を収縮できない。
2.腹筋を収縮できない。
3.内肛門括約筋を弛緩できない。
4.外肛門括約筋を収縮できない。
午後問題13  解答  4
午後問題13  解説  腰髄レベルの脊髄損傷では外肛門括約筋が収縮できず便が漏れる。

午後問題14 精子の形成を促すのはどれか。
1.黄体形成ホルモン
2.卵胞刺激ホルモン
3.プロラクチン
4.成長ホルモン
午後問題14  解答  2
午後問題14  解説  精子の形成を促すのは卵胞刺激ホルモンとテストステロンである。

午後問題15 末梢血管抵抗が低下するのはどれか。
1.心筋梗塞に伴うショック
2.アナフィラキシーショック
3.出血性ショック
4.肺動脈塞栓症に伴うショック
午後問題15  解答  2
午後問題15  解説  即時型アレルギー反応で、末梢血管の弛緩や気管支の痙攣が起こる。

午後問題16 正のフィードバック機構はどれか。
1.血圧上昇時の心拍数減少
2.体温上昇時の発汗
3.分娩時の子宮収縮
4.多飲時の尿量増加
午後問題16  解答  3
午後問題16  解説  妊娠・出産に関するものでは正のフィードバックが働いている。

午後問題17 消化管の腫瘍で正しいのはどれか。
1.腺腫は非上皮性腫瘍である。
2.大腸の腺腫は癌化しない。
3.癌腫は上皮性腫瘍である。
4.平滑筋腫は上皮性腫瘍である。
午後問題17  解答  3
午後問題17  解説  悪性腫瘍には上皮性(癌腫)と非上皮性(肉腫)がある。

午後問題18 ツベルクリン反応の機序はどれか。
1.Ⅰ型アレルギー
2.Ⅱ型アレルギー
3.Ⅲ型アレルギー
4.Ⅳ型アレルギー
午後問題18  解答  4
午後問題18  解説  ツベルクリン反応の機序はⅣ型アレルギーである。

午後問題19 輸血によって感染しないのはどれか。
1.C型肝炎
2.成人T細胞白血病
3.伝染性紅斑
4.クラミジア感染症
午後問題19  解答  4
午後問題19  解説  クラミジアは性行為感染症である。

午後問題20 皮膚・髪・鼻腔が感染源になるのはどれか。
1.黄色ブドウ球菌
2.レンサ球菌
3.B型肝炎ウイルス
4.ヒト免疫不全ウイルス
午後問題20  解答  1
午後問題20  解説  黄色ブドウ球菌は皮膚、消化管の常在菌である。

午後問題21 クロイツフェルト・ヤコブ病で正しいのはどれか。
1.現時点では根治療法がない。
2.性的接触によって感染する。
3.病原体はウイルスである。
4.項部硬直がみられる。
午後問題21  解答  1
午後問題21  解説  クロイツフェルト-ヤコブ病は神経細胞が広範囲に脱落し海綿となる。

午後問題22 少量投与によって血小板の機能を抑制し血栓形成を防ぐのはどれか。
1.アスピリン
2.クエン酸ナトリウム
3.ヘパリン
4.ウロキナーゼ
午後問題22  解答  1
午後問題22  解説  アスピリンは抗炎症作用・鎮痛作用・解熱作用・血小板凝集阻害作用がある。

午後問題23 潰瘍性大腸炎で正しいのはどれか。
1.回盲部に好発する。
2.大量の水溶性下痢をみる。
3.家族性に発症する。
4.大腸癌の危険因子である。
午後問題23  解答  4
午後問題23  解説  発病から10年以上経過した全大腸炎型の場合、大腸癌を合併する危険性が高くなる。

午後問題24 2型糖尿病で正しいのはどれか。
1.インスリンの作用不足に基づく。
2.体重減少と血糖値改善は比例する。
3.若年者ではインスリン注射が不可欠である。
4.ケトーシスを生じることはない。
午後問題24  解答  1
午後問題24  解説  インスリン分泌の低下がみられる。

午後問題25 抗癌薬による治療を受けていたAさんに、一昨日から発熱と乏尿とがみられる。血圧92/60mmHg、尿比重1.005。
最も考えられるのはどれか。
1.脱水
2.心不全
3.急性腎盂腎炎
4.急性尿細管壊死
午後問題25  解答  4
午後問題25  解説  抗がん剤治療中に乏尿がみられると腎性の急性腎不全を疑う。

午後問題26 膝関節を含むギプス固定で起こりやすいのはどれか。
ギプス固定

午後問題26  解答  3
午後問題26  解説  腓骨神経麻痺がおこると下垂足となる。

午後問題27 そう痒が強いのはどれか。
1.紫斑症
2.爪白癬
3.接触皮膚炎
4.結節性紅斑
午後問題27  解答  3
午後問題27  解説  原因物質の接触した部分に掻痒を伴う発疹が出現する。

午後問題28 良性乳腺腫瘍の視診・触診で正しいのはどれか。
1.えくぼ症状がある。
2.境界は明瞭である。
3.表面に凹凸がある。
4.可動性が乏しい。
午後問題28  解答  2
午後問題28  解説  良性腫瘍の境界は明瞭である。

午後問題29 トータル・ヘルスプロモーション・プラン(THP)の指導で全ての労働者に対して行われるのはどれか。
1.栄養指導
2.心理相談
3.運動指導
4.治療相談
午後問題29  解答  3
午後問題29  解説  運動指導はすべての労働者に対して実施される。

午後問題30 医療過誤で正しいのはどれか。
1.医療機関・医療従事者の過失による。
2.事故に至らなかったものも含む。
3.非侵襲的行為によるものは含まない。
4.被害者に医療従事者が含まれる。
午後問題30  解答  1
午後問題30  解説  医療機関・医療従事者の過失による。

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