問題31 ソーシャルサポートのうち、情緒的サポートはどれか。
1.傾聴する。
2.情報提供する。
3.外出に付き添う。
4.経済的支援をする。
問題31 解答 1
問題31 解答 情緒的サポートは共感や愛情の提供をいう。
問題32 看護過程における情報収集で適切なのはどれか。
1.既往歴は情報に含めない。
2.看護計画立案後も情報収集を継続する。
3.看護問題を特定してから情報収集を開始する。
4.不安の内容はclosed question〈閉じた質問〉で情報収集する。
問題32 解答 2
問題32 解説 看護計画立案後も情報収集を継続する。
問題33 漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
1.気道の確保
2.緊張の緩和
3.麻痺の改善
4.全身麻酔の導入
問題33 解答 2
問題33 解説 漸進的筋弛緩法は筋肉を緊張させ、その後力を抜き、脱力させる。
問題34 尿失禁の種類と対応の組合せで正しいのはどれか。
1.溢流性尿失禁 ――― 排尿間隔の記録
2.機能性尿失禁 ――― 骨盤底筋訓練
3.切迫性尿失禁 ――― 下腹部への軽い刺激
4.反射性尿失禁 ――― 間欠的自己導尿
問題34 解答 4
問題34 解説 反射性尿失禁は脊髄損傷による下半身麻痺、意識障害などで尿意が脳にまで伝わらないため、定期的に自己導尿を行う。
問題35 成人の睡眠中に分泌が増加するホルモンはどれか。
1.アドレナリン
2.オキシトシン
3.成長ホルモン
4.甲状腺ホルモン
問題35 解答 3
問題35 解説 成長ホルモンは睡眠中に分泌され、組織の成長を促す。
問題36 患者の状態と寝衣の特徴との組合せで適切なのはどれか。
1.発熱がある患者 ――― 防水性のもの
2.開腹術直後の患者 ――― 上着とズボンに分かれたもの
3.意識障害のある患者 ――― 前開きのもの
4.下肢に浮腫のある患者 ――― 足首にゴムが入っているもの
問題36 解答 3
問題36 解説 意識障害のある患者は自分で着脱ができないため前開きの寝衣を用意する。
問題37 成人の前腕に静脈留置針を穿刺するときの刺入角度で適切なのはどれか。
1.10~20度
2.30~40度
3.50~60度
4.70~80度
問題37 解答 1
問題37 解説 静脈留置針の刺入角度は10~20度程度とする。
問題38 生体検査はどれか。
1.喀痰検査
2.脳波検査
3.便潜血検査
4.血液培養検査
問題38 解答 2
問題38 解説 脳波検査は脳の神経細胞から出る微弱な電気活動を記録し、てんかん発作を鑑別する。
問題39 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉において、重症急性呼吸器症候群〈SARS〉の分類はどれか。
1.一類感染症
2.二類感染症
3.三類感染症
4.四類感染症
問題39 解答 2
問題39 解説 二類感染症は、感染力、罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性が高い感染症
問題40 Aさん(63歳、男性)は、右肺癌で化学療法を受けていたが、右腕を動かしたときに上腕から肩にかけて痛みが生じるようになった。検査を行ったところ骨転移が認められ、疼痛の原因と判断された。WHO3段階除痛ラダーに基づいてがん疼痛のコントロールを開始することになった。
この時点でAさんに使用する鎮痛薬で適切なのはどれか。
1.非オピオイド鎮痛薬
2.弱オピオイド鎮痛薬
3.強オピオイド鎮痛薬
4.鎮痛補助薬
問題40 解答 1
問題40 解説 軽度の痛みに対しては第1段階の非オピオイド鎮痛薬を使用する。
問題41 Aさん(24歳、男性)は、突然出現した胸痛と呼吸困難があり、外来を受診した。意識は清明。身長180cm、体重51kg、胸郭は扁平である。20歳から40本/日の喫煙をしている。バイタルサインは、体温36.2℃、呼吸数20/分(浅い)、脈拍84/分、血圧122/64mmHgである。
胸部エックス線写真を示す。
Aさんの所見から考えられるのはどれか。
1.抗菌薬の投与が必要である。
2.胸腔ドレナージは禁忌である。
3.右肺野の呼吸音は減弱している。
4.胸腔内は腫瘍で占められている。
問題41 解答 3
問題41 解説 気胸は右肺が虚脱しているため右肺野の呼吸音は減弱する。
問題42 Aさん(50歳、男性)は肝硬変と診断され、腹水貯留と黄疸がみられる。
Aさんに指導する食事内容で適切なのはどれか。
1.塩分の少ない食事
2.脂肪分の多い食事
3.蛋白質の多い食事
4.食物繊維の少ない食事
問題42 解答 1
問題42 解説 腹部貯留がみられるため塩分の少ない食事とする。
問題43 Cushing〈クッシング〉症候群の成人女性患者にみられるのはどれか。
1.貧 血
2.月経異常
3.体重減少
4.肝機能低下
問題43 解答 2
問題43 解説 クッシング症候群では月経不順、無月経、乳房・内外性器の萎縮がみられる。
問題44 Aさん(64歳、男性)は、肺炎のため抗菌薬の投与目的で入院となった。治療開始後3日に全身の皮膚、眼瞼結膜および口腔粘膜に紅斑と水泡が出現した。バイタルサインは、体温38.5℃、呼吸数24/分、脈拍80/分、血圧124/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉96%(room air)であった。
Aさんに出現している症状から考えられる病態はどれか。
1.後天性表皮水疱症
2.Sjögren〈シェーグレン〉症候群
3.全身性エリテマトーデス
4.Stevens-Johnson〈スティーブンス・ジョンソン〉症候群
問題44 解答 4
問題44 解説 スティーブンス・ジョンソン症候群は、高熱や全身倦怠感などの症状を伴う。
問題45 膝関節鏡検査の説明として適切なのはどれか。
1.「外来の処置室で行います」
2.「関節内に空気を入れます」
3.「検査後1日は入浴できません」
4.「検査後に下肢の麻痺が起こることはありません」
問題45 解答 3
問題45 解説 膝関節鏡検査は関節鏡を皮膚の小さな切開部から挿入し関節の様子を見る。
問題46 高齢者の自立度を手段的日常生活動作〈IADL〉尺度を用いて評価した。
この尺度にある項目はどれか。
1.コミュニケーション
2.自分の服薬管理
3.トイレ動作
4.階段昇降
問題46 解答 2
問題46 解説 手段的日常生活動作〈IADL〉尺度の項目には、買い物、洗濯、掃除、料理、金銭管理、服薬管理、交通機関の利用、電話の応対などがある。
問題47 加齢の影響を受けにくく、高齢になっても維持されやすい認知機能はどれか。
1.感覚記憶
2.短期記憶
3.結晶性知能
4.流動性知能
問題47 解答 3
問題47 解説 結晶性知能とは人生を通じて培ってきた知識や経験に基づく判断や習慣をいう。
問題48 Aさん(80歳、男性)は、1人暮らし。高血圧症で内服治療をしているが健康状態や認知機能に問題はなく、日常生活動作〈ADL〉は自立している。毎朝30分の散歩と買い物を日課とし、週1回は老人クラブでゲートボールをしている。Aさんは受診の際に看護師に「最近、昼食後に居眠りをしてしまう。今は大丈夫だが、このままだと夜眠れなくなるのではないか」と話した。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1.昼食後にも散歩を促す。
2.主治医に相談するよう勧める。
3.老人クラブの参加回数を増やすよう勧める。
4.30分程度の昼寝は夜の睡眠に影響はないと伝える。
問題48 解答 4
問題48 解説 健康状態に問題がないことから15~30分程度の昼寝は生活に影響はないと考えられる。
問題49 加齢に伴う血管壁の硬化による血圧への影響はどれか。
1.収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。
2.収縮期血圧は低下し、拡張期血圧は上昇する。
3.収縮期血圧も拡張期血圧も上昇する。
4.収縮期血圧も拡張期血圧も低下する。
問題49 解答 1
問題49 解説 血管の弾力性が低下するため、収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。
問題50 加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
1.経口摂取量の低下
2.味覚の閾値の低下
3.腸管での水分吸収の低下
4.直腸内圧感受性の閾値の低下
問題50 解答 1
問題50 解説 便秘を予防するため水分の摂取量を確保する。
問題51 高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
1.「夜はよく眠れますか」
2.「義歯を装着していますか」
3.「呼吸が苦しいことはありますか」
4.「水を飲むときにむせることはありますか」
問題51 解答 2
問題51 解説 MRI検査は、義歯を装着している場合、はずしてもらう。
問題52 養育医療が定められている法律はどれか。
1.児童福祉法
2.母子保健法
3.発達障害者支援法
4.児童虐待の防止等に関する法律
問題52 解答 2
問題52 解説 母子保健法は、妊産婦および新生児や低出生体重児への訪問指導、低出生体重児の届出、養育医療、母子保健センターの設置が定められている。
問題53 乳幼児身体発育調査による、身体発育曲線のパーセンタイル値で正しいのはどれか。
1.3パーセンタイル未満の児は、要精密検査となる。
2.50パーセンタイルは同年齢同性の児の平均値を示す。
3.10パーセンタイルは同年齢同性の児の平均より10%小さいことを示す。
4.75パーセンタイル以上90パーセンタイル未満の児は、要経過観察となる。
問題53 解答 1
問題53 解説 パーセンタイル値は計測値の統計的分布のうえで小さいほうから大きいほうへ順番に並べ、全体を100として何番目になるか表わしたものである。
問題54 Aちゃん(11歳、女児)は、5日前から両側の眼瞼浮腫と急な体重増加があり、尿量が少ないため来院した。高度の蛋白尿もみられたため入院し、ネフローゼ症候群と診断されステロイド治療の方針となった。
現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。
1.水分摂取を促す。
2.病院内を散歩して良いと伝える。
3.糖分の摂取制限があることを伝える。
4.一時的に満月様顔貌になることを説明する。
問題54 解答 4
問題54 解説 ステロイド薬の副作用では満月様顔貌がみられる。
問題55 子どもの遊びで正しいのはどれか。
1.身体機能の発達を促す。
2.1歳でごっこ遊びが多くみられる。
3.感覚遊びは8歳ころからみられるようになる。
4.テレビの長時間視聴は乳児の言語発達を促す。
問題55 解答 1
問題55 解説 幼い子どもは、遊びによってその能力を開発する。
問題56 日本の人口動態統計における妊産婦死亡について正しいのはどれか。
1.出生10万対で示す。
2.出産後1年までの女性の死亡をいう。
3.平成28年(2016年)の妊産婦死亡率は、10.1である。
4.間接産科的死亡に比べて、直接産科的死亡による死因が多い。
問題56 解答 4
問題56 解説 産科的塞栓、妊娠高血圧症候群、分娩前後の出血などの直接産科的死亡(2016年27人)、妊娠前から存在した疾患が妊娠を契機に悪化した間接産科的死亡(2016年7人)になっている。
問題57 更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。
1.乳 癌
2.骨粗鬆症
3.子宮体癌
4.静脈血栓症
問題57 解答 2
問題57 解説 エストロゲンの低下で生じる骨量の減少を防ぐため骨粗鬆症のリスクが低くなる。
問題58 妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
1.下肢静脈瘤
2.掻痒感
3.つわり
4.頻 尿
問題58 解答 4
問題58 解説 妊娠初期は子宮が大きくなり膀胱を圧迫するために頻尿が生じる。また、妊娠末期は児頭が下がって膀胱を圧迫するために頻尿が生じる。
問題59 早期新生児の生理的黄疸で正しいのはどれか。
1.生後24時間以内に出現し始める。
2.皮膚の黄染は、腹部から始まる。
3.生後4、5日でピークとなる。
4.便が灰白色になる。
問題59 解答 3
問題59 解説 新生児はビリルビンの産出はあるが肝機能が未熟なため処理できず生理的黄疸をきたす。
問題60 都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談を行うのはどれか。
1.ゲートキーパー
2.ピアサポーター
3.精神保健福祉相談員
4.退院後生活環境相談員
問題60 解答 3
問題60 解説 精神保健福祉相談員は精神障害者やその家族の相談に応じて病状が悪化しないように支援する。