午前問題61 クリティカルパス(クリニカルパス)で正しいのはどれか。
1.医療者と患者とは別々の目標を設定する。
2.バリアンスの判定は退院日に行う。
3.必須項目は退院時達成目標である。
4.複数の疾患を持つ患者に有用である。
午前問題61 解答 3
午前問題61 解説 退院に向けて、セルフケア能力を高めていく。
午前問題62 看護師免許の登録変更の申請が必要なのはどれか。
1.本籍地の変更
2.居住都道府県の変更
3.勤務施設の変更
4.長期間の海外留学
午前問題62 解答 1
午前問題62 解説 保健師助産師看護師法第3条による。
午前問題63 頸髄損傷が疑われる場合の気道確保の方法で最も適切なのはどれか
午前問題63 解答 4
午前問題63 解説 両手で左右から下顎を挙上する。
午前問題64 健康保険制度における訪問看護の機能で適切でないのはどれか。
1.療養生活に必要な知識の提供
2.家族への介護技術の指導
3.社会資源利用の決定
4.主治医との連絡調整
午前問題64 解答 3
午前問題64 解説 社会資源の利用を決定するのは療養者や家族である。
午前問題65 訪問看護サービスの開始で必要なのはどれか。
1.診断書
2.治療計画書
3.診療情報提供書
4.訪問看護指示書
午前問題65 解答 4
午前問題65 解説 訪問看護サービスの開始には主治医の訪問看護指示書が必要である。
午前問題66 片麻痺の85歳の男性。82歳の妻と自宅で2人暮らし。尿意は伝えられるが、腰を上げることも寝返りもできない。
排尿に適切なのはどれか。
1.紙おむつ
2.安楽尿器
3.差し込み便器
4.ポータブルトイレ
午前問題66 解答 2
午前問題66 解説 安楽尿器を使用することで介助者の負担も軽減できる。
午前問題67 83歳の男性。左半身麻痺で要介護3。妻と2人暮らし。訪問看護時に、「このごろ食事がおいしくない」と訴えがあり、口腔内に舌苔が観察された。
妻への指導で適切なのはどれか。
1.香辛料の多い食事にする。
2.水分含有量の少ない食事にする。
3.食間にオリーブオイルを舌表面に塗布する。
4.やわらかい歯ブラシで舌苔を除去する。
午前問題67 解答 4
午前問題67 解説 やわらかい歯ブラシであまり力を加えずに除去する。
午前問題68 独居の高齢者への服薬指導で最も適切なのはどれか。
1.薬を曜日、時間別に薬ケースに仕分けする。
2.冷所保存の薬は冷凍庫に入れて保管する。
3.飲み忘れた薬は次回にまとめて服用する。
4.近所の民生委員に服薬確認を依頼する。
午前問題68 解答 1
午前問題68 解説 きちんと服用しているか、確認ができる。
午前問題69 在宅酸素療法中の独居高齢者への生活指導で正しいのはどれか。
1.同伴者がいなければ外出できない。
2.酸素チューブの長さは2m以内とする。
3.直火を使わない調理方法を選択する。
4.動作時には浅い呼吸を頻回にする。
午前問題69 解答 3
午前問題69 解説 酸素は引火性があるため、電気調理器を用いると安全である。
午前問題70 在宅人工呼吸療法中の患者の家族への指導内容で適切でないのはどれか。
1.人工呼吸器の設定値変更の判断
2.アンビューバッグの使用方法
3.人工呼吸器の回路交換時期
4.痰の吸引手技
午前問題70 解答 1
午前問題70 解説 患者・家族や看護師の判断で変更してはならない。
午前問題71 在宅介護で介護保険給付の対象でないのはどれか。
1.紙おむつの購入
2.廊下や階段の手すりの設置
3.ポータブルトイレの購入
4.電動ベッドの貸与
午前問題71 解答 1
午前問題71 解説 福祉用具におむつは含まれない。
午前問題72 成人の身体的変化で正しいのはどれか。
1.30歳代で身体的成長が完了する。
2.40歳代で暗順応の低下が起こりやすい。
3.50歳代で聴力の低下が起こりやすい。
4.60歳代で味覚の低下が起こりやすい。
午前問題72 解答 2
午前問題72 解説 明順応・暗順応ともに低下する。
午前問題73 喉頭癌の危険因子はどれか。
1.声帯ポリープ
2.窒素酸化物
3.喫 煙
4.炭酸飲料
午前問題73 解答 3
午前問題73 解説 喉頭癌の危険因子として重要なのは喫煙と飲酒である。
午前問題74 慢性閉塞性肺疾患の生命予後を改善するのはどれか。
1.体位ドレナージ
2.在宅酸素療法
3.去痰薬
4.抗菌薬の予防投与
午前問題74 解答 2
午前問題74 解説 酸素濃縮器を使用することが多い。
午前問題75 癌性疼痛への患者自身の対処で適切なのはどれか。
1.痛みの部位や増強因子を把握する。
2.鎮痛薬は痛みが出現してから内服する。
3.鎮痛薬の緊急追加は最小限にする。
4.筋緊張法によって痛みの軽減を図る。
午前問題75 解答 1
午前問題75 解説 増強因子を排除することが大切である。
午前問題76 健康増進のための食習慣で適切なのはどれか。
1.食塩の摂取量は1日15gを目安にする。
2.蛋白質の摂取は動物性を主体にする。
3.食事は1日3回摂取する。
4.間食は1日500kcalを目安にする。
午前問題76 解答 3
午前問題76 解説 規則正しく摂取すると効率よくインシュリンが利用される。
午前問題77 身体の40%にⅡ度の熱傷を受けた患者で、受傷24時間以内に起こりにくいのはどれか。
1.電解質の異常
2.ショック
3.感 染
4.拘 縮
午前問題77 解答 4
午前問題77 解説 拘縮は熱傷が瘢痕治癒した場合に生じやすい。
午前問題78 全身麻酔後の気管チューブ抜管直後に注意するのはどれか。
1.筋反射低下
2.吃 逆
3.呼吸抑制
4.肺塞栓
午前問題78 解答 3
午前問題78 解説 全身麻酔による身体機能の低下があり、呼吸抑制は重大な合併症である。
午前問題79 抗癌薬治療中の感染予防で重要な検査項目はどれか。
1.好塩基球
2.好中球
3.赤血球
4.CRP(C反応性蛋白)
午前問題79 解答 2
午前問題79 解説 化学療法では白血球、特に好中球減少が問題となる。
午前問題80 抗癌薬を末梢静脈から注入している患者が刺入部の痛みを訴えたため、看護師は直ちに注入を中止した。
予期した危険性はどれか。
1.血管外漏出
2.感 染
3.血栓形成
4.アレルギー反応
午前問題80 解答 1
午前問題80 解説 抗癌薬の血管外流出を疑い直ちに注入を中止する。
午前問題81 1型糖尿病患者の自己モニタリングに該当するのはどれか。
1.外来受診の頻度を患者が決める。
2.インスリンの投与間隔を患者が変更する。
3.医療者の助言を実行する。
4.冷汗が出たら低血糖を疑う。
午前問題81 解答 4
午前問題81 解説 患者が自分の病状を把握し、現状の維持や異常の早期発見を行う。
午前問題82 胸水貯留時の胸腔ドレナージ法で正しいのはどれか。
1.ドレナージ中は輸液を行わない。
2.呼吸困難が消失するまでドレナージをする。
3.胸腔ドレーンは水封にして管理する。
4.歩行時は胸腔ドレーンをクランプしない。
午前問題82 解答 3
午前問題82 解説 胸腔内へ空気の流入を防ぐ。
午前問題83 22歳の女性。四肢のしびれと胸部絞扼感とを訴えている。胸部聴診所見は正常、呼吸数35/分、脈拍数88/分、整、血圧118/72mmHgであった。
この患者の動脈血ガス分析で最も考えられるのはどれか。
1.pH7.30、PaO266mmHg、PaCO249mmHg
2.pH7.37、PaO297mmHg、PaCO241mmHg
3.pH7.43、PaO275mmHg、PaCO237mmHg
4.pH7.53、PaO2112mmHg、PaCO228mmHg
午前問題83 解答 4
午前問題83 解説 呼吸性アルカローシスとPaO2上昇、PaCO2低下を認める。
午前問題84 開心術後1日の成人患者。脈拍数116/分、整、血圧88/78mmHg。時間尿量は徐々に減少し、ぐったりとして反応は鈍い。
考えられるのはどれか。
1.心室性期外収縮
2.皮下気腫
3.心タンポナーデ
4.麻酔覚醒遅延
午前問題84 解答 3
午前問題84 解説 脈拍に乱れがないこと、収縮期血圧・脈圧の低下、尿量の低下から判断する。
午前問題85 ループ系利尿薬とジギタリス製剤を服用している。
最も注意すべき血液検査項目はどれか。
1.カリウム値
2.カルシウム値
3.ビリルビン値
4.クレアチニン値
午前問題85 解答 1
午前問題85 解説 血清カリウムの低下によりジギタリスの作用が増強されることがある。
午前問題86 胃瘻造設患者の看護で適切なのはどれか。
1.栄養剤の注入時は仰臥位にする。
2.下痢のときは栄養剤の注入速度を遅くする。
3.術後2週間は瘻孔周囲を消毒する。
4.入浴時には創傷被覆材で保護する。
午前問題86 解答 2
午前問題86 解説 下痢は食物の消化不良に伴うものなので注入速度を遅くする。
午前問題87 大腸ポリープの内視鏡的切除を受けた患者がその日の夜、顔面蒼白で、激しい腹痛を訴えて救急外来を受診した。
考えられるのはどれか。
1.瘻孔形成
2.腸管癒着
3.裏急後重
4.腸管穿孔
午前問題87 解答 4
午前問題87 解説 切除を受けた患者に激しい腹痛とショック症状がみられた場合、穿孔を考える。
午前問題88 肝硬変患者の腹水貯留に関連するのはどれか。
1.血中アンモニアの上昇
2.アルブミンの低下
3.γ‐GTPの上昇
4.プロトロンビン時間の延長
午前問題88 解答 2
午前問題88 解説 アルブミンの低下により血漿浸透圧が低下し腹水貯留の原因となる。
午前問題89 2型糖尿病患者への食事指導で正しいのはどれか。
1.摂取カロリーは標準体重から算出する。
2.インスリン治療中はカロリー制限をしない。
3.糖質による摂取カロリーは全体の30%以下にする。
4.肥満がある場合には、1,200kcal/日以下とする。
午前問題89 解答 1
午前問題89 解説 標準体重に生活活動強度をかけて算出する。
午前問題90 53歳の男性。身長175㎝、体重85㎏。検査値は総コレステロール280㎎/dl、トリグリセライド160㎎/dl、空腹時血糖110㎎/dlであった。
食事指導で正しいのはどれか。
1.多価不飽和脂肪酸よりも飽和脂肪酸の摂取を多くする。
2.水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維の摂取を多くする。
3.糖質では単糖類の摂取を多くする。
4.抗酸化ビタミンを含む食品の摂取を多くする。
午前問題90 解答 4
午前問題90 解説 抗酸化ビタミンは動脈硬化を予防する。