95回国家試験 AM121-150

午前問題121 標準的な離乳開始の目安はどれか。
1.生後3か月
2.体重7㎏
3.舌の挺出反射の出現
4.咬反射の出現
午前問題121  解答  2
午前問題121  解説  離乳の開始は舌の挺出反射の消失を目安とする。

午前問題122 風疹罹患後の児童の登校開始可能時期はどれか。
1.頸部リンパ節の腫脹の消失後
2.解熱後3日
3.発疹消失後
4.色素沈着消失後
午前問題122  解答  3
午前問題122  解説  風疹の出席停止期間の基準は、発疹が消失するまで。

午前問題123 ファロー四徴症で通院中の1歳児が入院した。
体重を把握する方法で最も適切なのはどれか。
1.泣いている児を単独で体重計に乗せて測定する。
2.母親が抱いて測定し、値から母親の体重を引く。
3.母親から児の体重を聞く。
4.1か月前の受診時に測定した値を用いる。
午前問題123  解答  2
午前問題123  解説  子どもが落ち着いた状態で体重測定できる。

午前問題124 採血を受ける5歳児への声掛けで適切なのはどれか。
1.「動くと1回で終わらないよ」
2.「この検査は痛くないよ」
3.「泣いちゃいけないよ」
4.「終わったら何をしようか」
午前問題124  解答  4
午前問題124  解説  処置について誤った情報を教えたり、脅すような内容を伝えてはならない。

午前問題125 2歳児への散剤の与薬方法で正しいのはどれか。
1.散剤と水とを口に含ませる。
2.ジュース100mlに溶く。
3.オブラートに包む。
4.少量の白湯に溶く。
午前問題125  解答  4
午前問題125  解説  少量の白湯または糖水で溶解し内服させたあとに水を飲ませるとよい。

午前問題126 長期の隔離入院が子どもに及ぼす影響とその対策との組合せで誤っているのはどれか。
1.孤独感        ――― ビデオレターの活用
2.感覚刺激の不足    ――― テレビゲームの持込許可
3.学校教育の中断    ――― 養護学校への転籍
4.医療従事者への恐怖心 ――― 医療従事者のマスク非着用
午前問題126  解答  4
午前問題126  解説  隔離入院が必要な子どもに接する場合はマスクの着用は必須である。

午前問題127 小児の外来看護で最も優先されるのはどれか。
1.感染症症状の確認
2.育児相談
3.病棟との連携
4.社会資源の紹介
午前問題127  解答  1
午前問題127  解説  外来看護において大切なことは、感染の防止と緊急時の対応である。

午前問題128 幼児の心肺蘇生で正しいのはどれか。
1.心臓マッサージ3回につき1回人工呼吸をする。
2.心臓マッサージは60回/分を目安に行う。
3.心臓マッサージは胸骨中央下部を圧迫する。
4.心臓マッサージは実施者の示指と中指とで行う。
午前問題128  解答  3
午前問題128  解説  胸骨骨折による肝臓損傷を防ぐ。

午前問題129 昭和50年(1975年)以降の推移で正しいのはどれか。
1.雇用者全体に占める女性割合の上昇
2.合計特殊出生率の上昇
3.乳がん死亡率の低下
4.未婚率の低下
午前問題129  解答  1
午前問題129  解説  働く女性の割合が増加してきている。

午前問題130 妊娠の成立で正しいのはどれか。
1.精子の受精能力は射精後12時間である。
2.卵子の受精能力は排卵後48時間である。
3.受精は卵管膨大部で起こる。
4.受精後24時間で着床する。
午前問題130  解答  3
午前問題130  解説  一般的に卵子より精子のほうが受精可能期間が長い。

午前問題131 思春期の月経で正しいのはどれか。
1.基礎体温が二相性になると初経が発来する。
2.BMIが低いほど初経発来が早い。
3.続発(性)無月経の原因は視床下部性が多い。
4.月経周期は初経後2年で整順化する。
午前問題131  解答  3
午前問題131  解説  続発性無月経は視床下部性が多い。

午前問題132 妊娠期のマイナートラブルと保健指導との組合せで適切なのはどれか。
1.便 秘    ――― 浣 腸
2.つわり    ――― 補 食
3.下肢けいれん ――― 葉酸摂取
4.頻 尿    ――― 水分制限
午前問題132  解答  2
午前問題132  解説  つわりの時期には食べられるものを少しずつ摂取する。

午前問題133 母子健康手帳で正しいのはどれか。
1.妊婦健康診査を受ける医療機関で交付される。
2.妊婦健康診査の結果は妊婦が記載する。
3.妊娠から3歳までの母と子の健康・成長記録である。
4.子どもの予防接種記録が含まれる。
午前問題133  解答  4
午前問題133  解説  予防接種や健診の記録が記載される。

午前問題134 早期授乳の利点でないのはどれか。
1.子宮収縮促進
2.便秘予防
3.乳管開通
4.母児愛着形成
午前問題134  解答  2
午前問題134  解説  早期授乳は子宮復古の促進や乳管開通・乳汁分泌、母児愛着形成に効果がある。

午前問題135 産褥体操で適切でないのはどれか。
1.排尿を済ませてから実施する。
2.産褥ガードルを外して実施する。
3.腹筋運動から開始する。
4.1日に2、3回実施する。
午前問題135  解答  3
午前問題135  解説  産褥体操は軽い内容の運動から始める。

午前問題136 緊張性頸反射はどれか。
緊張性頸反射

午前問題136  解答  2
午前問題136  解説  緊張性頚反射は5~6か月頃までみられる。

午前問題137 妊娠41週5日。点滴静脈内注射で陣痛誘発を開始した。
開始時の対応で適切なのはどれか。
1.分娩監視装置を装着する。
2.膀胱留置カテーテルを挿入する。
3.抗菌薬を準備する。
4.飲食を禁止する。
午前問題137  解答  1
午前問題137  解説  陣痛誘発時は必ず分娩監視装置を装着する。

午前問題138 正期産の低出生体重児に起こりやすいのはどれか。
1.溶血性貧血
2.高血糖
3.低カリウム血症
4.高ビリルビン血症
午前問題138  解答  4
午前問題138  解説  ビリルビンの処理機能が未熟で、血中ビリルビンが増加する。

午前問題139 産褥期に血栓性静脈炎を最も起こしやすいのはどれか。
1.妊娠末期の鉄欠乏性貧血
2.遷延分娩による排尿障害
3.頸管裂傷による分娩時出血
4.帝王切開術による離床遅延
午前問題139  解答  4
午前問題139  解説  手術により臥床が遅れ血栓性静脈炎を起こしやすくなる。

午前問題140 昇華という防衛機制の説明で正しいのはどれか。
1.破壊的衝動をスポーツや文化的な活動に向ける。
2.怒りの感情を直接相手にぶつけず物にあたる。
3.嫌いな人に対して必要以上に丁寧に接する。
4.他人の考えや良い面を模倣する。
午前問題140  解答  1
午前問題140  解説  昇華とは欲求をスポーツや宗教などにかえること。

午前問題141 希死念慮を訴えて入院したうつ病患者。1週が経過し、行動抑制は改善され始め、活動も活発化してきた。
最も注意すべきことはどれか。
1.食事の量
2.睡眠の質
3.言動の変化
4.服薬の状況
午前問題141  解答  3
午前問題141  解説  見た目の活動性が改善されたからといって希死念慮がなくなったとは限らない。

午前問題142 20代の女性。交通事故に遭って2か月経過したが、事故の夢を見たり、事故の様子が突然よみがえり怖くて仕事が手につかないと訴えて受診した。
この障害はどれか。
1.人格(パーソナリティ)障害
2.感情障害
3.心的外傷後ストレス障害
4.全般性不安障害
午前問題142  解答  3
午前問題142  解説  心的外傷後ストレス障害は、大規模な事故や自然災害などの後に起こりやすい。

午前問題143 統合失調症患者が、自宅を訪問した看護師に「あなたは先週来たとき私のお金をとったでしょう」と言葉を荒げて尋ねた。
解釈で正しいのはどれか。
1.血統妄想がある。
2.注察妄想がある。
3.追跡妄想がある。
4.被害妄想がある。
午前問題143  解答  4
午前問題143  解説  ある人物、組織、権力、勢力が患者に危害を加えていると確信する。

午前問題144 てんかんの患者が強直間代性けいれん発作を起こし畳の上に仰向けに倒れた。
正しい対応はどれか。
1.発作の持続時間を観察する。
2.上肢を固定し発作を抑制する。
3.舌圧子を口腔内に挿入する。
4.頸部を固定し保護する。
午前問題144  解答  1
午前問題144  解説  各発作の持続時間を把握しておく。

午前問題145 躁状態の患者にみられる特徴的な訴えはどれか。
1.考えが進まない。
2.考えが外から吹き込まれる。
3.考えが抜き取られる。
4.考えが次々と浮かぶ。
午前問題145  解答  4
午前問題145  解説  思考が次々に現われて、思考目的から離れ、脇道にそれていく状態。

午前問題146 陰性症状の強い統合失調症患者に対して社会復帰を促すのに適切な対応はどれか。
1.患者の生活ペースに合わせる。
2.患者の意思の発動を待つ。
3.患者に今の状況を振り返らせる。
4.患者に具体的な活動を提案する。
午前問題146  解答  4
午前問題146  解説  こちらから積極的にはたらきかけることが重要である。

午前問題147 長期に抗精神病薬を服用している患者の副作用でないのはどれか。
1.過呼吸
2.巨大結腸症
3.悪性症候群
4.頻 脈
午前問題147  解答  1
午前問題147  解説  過呼吸は抗精神病薬の副作用ではない。

午前問題148 うつ病患者がSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の服用を開始した。
観察が必要な症状はどれか。
1.そう痒感
2.嘔 気
3.口唇の不随意運動
4.徐 脈
午前問題148  解答  2
午前問題148  解説  副作用では嘔気がみられる。

午前問題149 精神科病棟に入院中の患者に制限してはならない連絡先はどれか。
1.同 僚
2.家 族
3.法務局
4.警察署
午前問題149  解答  3
午前問題149  解説  人権擁護に関する行政機関との接触は制限されない。

午前問題150 過重労働による健康障害を防止するための総合対策で事業者が努めるのはどれか。
1.週に24時間は休暇を取る。
2.時間外労働を月45時間以下にする。
3.平均睡眠時間を7時間維持する。
4.通勤時間を片道2時間以内にする。
午前問題150  解答  2
午前問題150  解説  時間外労働の限度基準は1か月45時間以下にする。

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