104回国家試験 PM1-30

午後問題1 日本の平成24年(2012年)における合計特殊出生率はどれか。
1.0.91
2.1.41
3.1.91
4.2.41
午前問題1 解答 2
午前問題1 解説 合計特殊出生率は、平成21年は1.37、平成22年1.39、23年は前年同率の1.39、平成24年1.41、25年1.43である。

午後問題2 警察庁の「平成24年(2012年)中における自殺の状況」の自殺者の原因・動機のうち最も多いのはどれか。
1.学校問題
2.家庭問題
3.勤務問題
4.健康問題
午前問題2 解答 4
午前問題2 解説 健康問題が3分の2を占め、経済・生活問題が4分の1の割合となっている。

午後問題3 食中毒の原因となるのはどれか。
1.セラチア
2.カンジダ
3.サルモネラ
4.クラミジア
午前問題3 解答 3
午前問題3 解説 悪心、嘔吐、腹痛で始まり、その後38℃前後まで発熱し、下痢を繰り返す。

午後問題4 要介護状態の区分の審査判定業務を行うのはどれか。
1.介護認定審査会
2.介護保険審査会
3.社会福祉協議会
4.社会保障審議会
午前問題4 解答 1
午前問題4 解説 厚生労働大臣が定める基準に従い、当該審査及び判定に係る被保険者について審査及び判定を行い、その結果を市町村に通知する。

午後問題5 社会的欲求はどれか。
1.安全の欲求
2.帰属の欲求
3.睡眠の欲求
4.排泄の欲求
午前問題5 解答 2
午前問題5 解説 第3段階の社会的欲求は、集団への帰属や愛情を求める欲求で「愛情と所属の欲求」または「帰属の欲求」ともいわれる。

午後問題6 乳幼児で人見知りが始まる時期はどれか。
1.生後1~2か月
2.生後6~8か月
3.生後18~24か月
4.生後36~42か月
午前問題6 解答 2
午前問題6 解説 見慣れない人が近づくと泣く人見知りは正常で、生後8~9か月頃から始まり通常は2歳までに治まる。人見知りは発達上の課題と関連するが、期間や程度は小児によって大幅に異なる。

午後問題7 人口年齢区分における15歳から64歳までの年齢区分はどれか。
1.従属人口
2.年少人口
3.老年人口
4.生産年齢人口
午前問題7 解答 4
午前問題7 解説 生産年齢人口は、15歳~64歳をいう。

午後問題8 平成24年(2012年)の国民生活基礎調査で、世帯総数における核家族世帯の割合に最も近いのはどれか。
1.30%
2.45%
3.60%
4.75%
午前問題8 解答 3
午前問題8 解説 平成24年の核家族世帯は、夫婦のみの世帯22.8%、夫婦と未婚の子のみの世帯30.5%、1人親と未婚の子のみの世帯6.9%で、全体の60.2%を占める。

午後問題9 介護保険法に基づき訪問看護を行うことができる職種はどれか。
1.医 師
2.薬剤師
3.理学療法士
4.介護福祉士
午前問題9 解答 3
午前問題9 解説 看護師、保健師、作業療法士、理学療法士などが利用者の状況に応じて定期的に居宅を訪問し、清拭、洗髪、食事、排泄の介助、褥瘡の処置、機能回復訓練などを行う。

午後問題10 嚥下困難のある患者への嚥下訓練において連携する職種で最も適切なのはどれか。
1.歯科技工士
2.言語聴覚士
3.義肢装具士
4.臨床工学技士
午前問題10 解答 2
午前問題10 解説 音声機能、言語機能、聴覚に障害のある者に機能の維持向上を図るため言語訓練や必要な検査、助言、指導その他の援助を行う。

午後問題11 体温を調節しているのはどれか。
1.橋
2.小 脳
3.中 脳
4.視床下部
午前問題11 解答 4
午前問題11 解説 体温調節は視床下部にある体温調節中枢で行われる。中枢は皮膚や脊髄・中脳などにある受容器からモニタ信号を受けて統合する。

午後問題12 意識障害がある患者への救命救急処置で最も優先されるのはどれか。
1.保 温
2.輸 液
3.酸素吸入
4.気道確保
午前問題12 解答 4
午前問題12 解説 意識不明時や心肺停止時には、自分の舌で気道が閉塞してしまう舌根沈下が起こる。まず、気道確保を行い、その後、呼吸の有無を確認する。

午後問題13 低体温が起こるのはどれか。
1.尿崩症
2.褐色細胞腫
3.甲状腺機能低下症
4.Cushing〈クッシング〉症候群
午前問題13 解答 3
午前問題13 解説 代謝が低下するため体のさまざまな機能が低下する。

午後問題14 チアノーゼが出現するのはどれか。
1.血清鉄の増加
2.血中酸素分圧の上昇
3.血中二酸化炭素分圧の上昇
4.血中還元ヘモグロビン量の増加
午前問題14 解答 4
午前問題14 解説 血中の還元ヘモグロビンが5g/dl以上で生じる。皮膚や粘膜が青紫色になる。

午後問題15 貧血の定義で正しいのはどれか。
1.血圧が下がること
2.脈拍を自覚すること
3.立ち上がると失神すること
4.血色素量が減っていること
午前問題15 解答 4
午前問題15 解説 「貧血とは血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態」と定義される。

午後問題16 抗癌薬の副作用(有害事象)である骨髄抑制を示しているのはどれか。
1.嘔 吐
2.下 痢
3.神経障害
4.白血球減少
午前問題16 解答 4
午前問題16  解説  正常な細胞も攻撃するため白血球の好中球が減少し、骨髄能力の回復が低下する。

午後問題17 貼付剤として用いられる薬剤はどれか。
1.フェンタニル
2.リン酸コデイン
3.モルヒネ塩酸塩
4.オキシコドン塩酸塩
午前問題17 解答 1
午前問題17 解説 フェンタニル貼付剤は、血中濃度を維持させるために胸部や背部などに貼る。

午後問題18 患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
1.専門用語を用いて説明する。
2.視線を合わせずに会話をする。
3.沈黙が生じたら会話を終える。
4.患者の非言語的な表現を活用する。
午前問題18 解答 4
午前問題18 解説  動作や態度等の非言語的表現もコミュニケーションの手段として大切である。

午後問題19 成人の安静時における所見で異常なのはどれか。
1.体温36.2℃
2.呼吸数12/分
3.脈拍116/分
4.血圧128/84mmHg
午前問題19 解答 3
午前問題19 解説  1分間に60~100回程度が正常値である。100回を超えると頻脈と診断される。

午後問題20 成人男性の間欠的導尿においてカテーテルを挿入する長さで適切なのはどれか。
1.6~8cm
2.12~14cm
3.18~20cm
4.24~26cm
午前問題20 解答 3
午前問題20 解説  尿道は約16~18cmであるため、20cm以上は挿入しない。

午後問題21 最も高い照度を必要とするのはどれか。
1.病 室
2.手術野
3.外来の廊下
4.ナースステーション
午前問題21 解答 2
午前問題21 解説 手術室全般は700~300ルクスで手術野は10,000ルクス以上。

午後問題22 成人の鼻孔から噴門までの長さで適切なのはどれか。
1.5~15cm
2.25~35cm
3.45~55cm
4.65~75cm
午前問題22 解答 3
午前問題22 解説  鼻孔から45~55cmチューブが進むと、胃液を吸引し、挿入を確認する。

午後問題23 輸液ポンプに設定する項目はどれか。
1.流 量
2.開始時刻
3.薬剤の濃度
4.薬剤の処方内容
午前問題23 解答 1
午前問題23 解説  注入流量と投与総量の設定時には入力を間違えない。
注入流量設定時には、小数点の位置に注意する。

午後問題24 医療用酸素ボンベと酸素流量計とを図に示す。

医療用酸素ボンベと酸素流量計

酸素の流量を調節するのはどれか。
1.①
2.②
3.③
4.④

午前問題24 解答 3
午前問題24 解説 酸素流量計つまみで調整する。まず、つまみを閉じたまま酸素ボンベのバルブを開き、酸素の圧を確認する。

 

午後問題25 直流除細動器の使用目的はどれか。
1.呼吸の促進
2.血圧の降下
3.不整脈の治療
4.意識レベルの評価
午前問題25 解答 3
午前問題25 解説  直流除細動(DC)は、致死的な不整脈に対し、電気ショックを与えることで改善を図る。

午後問題26 内臓痛が生じるのはどれか。
1.臓器の切開
2.管腔臓器の受動的な過伸展
3.細胞内カリウムイオン濃度の上昇
4.細胞外ナトリウムイオン濃度の上昇
午前問題26 解答 2
午前問題26 解説  内臓痛は痛みが患部と離れた神経や関節等が障害されて生じる関連痛がある。

午後問題27 蛋白質で正しいのはどれか。
1.アミノ酸で構成される。
2.唾液により分解される。
3.摂取するとそのままの形で体内に吸収される。
4.生体を構成する成分で最も多くの重量を占める。
午前問題27 解答 1
午前問題27 解説 20種類存在するL-アミノ酸が鎖状に多数連結してできた高分子化合物

午後問題28 膀胱で正しいのはどれか。
1.漿膜で覆われている。
2.直腸の後方に存在する。
3.粘膜は移行上皮である。
4.筋層は2層構造である。
午前問題28 解答 3
午前問題28 解説  粘膜は移行上皮からなる。

午後問題29 ホルモンとその産生部位の組合せで正しいのはどれか。
1.エリスロポエチン ――― 膵 臓
2.アドレナリン  ――― 副腎皮質
3.成長ホルモン  ――― 視床下部
4.レニン  ――― 腎 臓
午前問題29 解答 4
午前問題29 解説 腎臓への血流量が減少すると、糸球体に入る毛細血管からレニンが分泌されアンギオテンシンをつくり血圧を上昇させる。

午後問題30 糖尿病神経障害で正しいのはどれか。
1.運動神経は温存される。
2.感覚障害は中枢側から起こる。
3.三大合併症の中では晩期に発症する。
4.自律神経障害は無自覚性低血糖に関与する。
午前問題30 解答 4
午前問題30 解説 低血糖が生じても血糖値を上げるホルモンが分泌されない。また、手足の震え、動悸などの低血糖の症状を自分で自覚できなくなる。

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