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88回看護師国家試験 午後問題46~60

次の文を読み午後問題46~48に答えよ。
 
 3歳の男児。両親と6歳の兄との4人暮らしである。10日前から左下腿部を痛がるようになり歩かなくなった。入浴中に母親が腹部の腫瘤に気づき翌日受診した。腹部超音波検査で右腎上部に充実性の腫瘤が認められ入院した。血液検査では白血球5,700/mm3、赤血球320万/mm3、Hb8.2g/dl、血小板220,000/mm3、血清LDH6,750IU/Lであった。エックス線撮影で左脛骨に骨膜反応が認められた。
 
 
午後問題46 下腿部の痛みに対する看護で適切なのはどれか。
a.入浴を制限する。
b.フェイススケールを用いて評価する。
c.気分を紛らわす工夫をする。
d.副木をあてる。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題47 腹部エックス線CTで右上腹部に正中を超える腫瘤を認め、尿中VMAは異常高値を示していた。骨髄検査で腫瘍細胞の浸潤を認め、病気IVの神経芽腫と診断された。担当医から両親に治療方針とともに予後不良であること、入院が長期になることが説明された。
 両親への対応で正しいのはどれか。
a.病状を機会あるごとに説明する。
b.面会時間は制限しない。
c.兄の検査を勧める。
d.養育医療の対象であることを説明する。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題48 化学療法が開始され10日目に白血球800/mm3、Hb7.2g/dl、血小板80,000/mm3となった。
 看護上最も留意すべき症状はどれか。
1.鼻出血
2.発 熱
3.脱 毛
4.嘔 吐
 

 

 
次の文を読み午後問題49~51に答えよ。
 
 30歳の女性。結婚4年目。35歳の夫と2人暮らしである。夫婦とも銀行員である。初経は13歳、月経周期は不順である。妊娠を希望していたがなかなか妊娠しないので、1人で外来を受診した。医師からこれからの診療方針について説明を受けた。
 
 
午後問題49 この女性の情報で保健指導をするのに重要でないのはどれか。
1.夫の仕事の状況
2.同胞数
3.受診するまでの気持ち
4.基礎体温測定の有無
 
 
午後問題50 排卵誘発薬による治療を開始して半年後に無月経となった。最終月経開始日は5月13日。妊娠6週3日と診断された。
 この時点で正しいのはどれか。
a.ネーゲル概算法による分娩予定日は2月6日である。
b.基礎体温は高温相を呈している。
c.つわりが始まる時期である。
d.腹部超音波検査で胎児心拍動が確認される。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題51 その後、双胎であることが判明した。順調に経過し、本日妊娠20週0日、定期健康診査の結果も問題ない。「今までは順調にきたけれどこれから身体がきつくなるのでしょうね。一度に2人の子どもの母親になれるのはうれしいけれど、うまく育てられるか、仕事と両立できるか心配です」と話す。
 この日の保健指導で適切でないのはどれか。
1.妊娠中毒症の予防方法を確認する。
2.切迫流早産の症状について確認する。
3.産前休暇は最長8週間請求できることを知らせる。
4.双生児を育てる親のグループを紹介する。
 

 

 
次の文を読み午後問題52~54に答えよ。
 
 25歳の初妊婦。妊娠38週3日に定期健康診査の目的で受診した。身長158cm。血圧122/70mmHg。1週前の健康診査からの体重増加は0.4kg。下肢に浮腫はない。尿蛋白(-)、尿糖(-)。Hb11.2g/dl。子宮底長35cm。腹部の触診で恥骨結合上に児頭を触れ、胎児心音は右臍棘線上で聴取された。胎児心拍数は144bpm。腹部超音波検査の結果、胎盤は子宮底部に確認された。
 
 
午後問題52 この日の情報から考えられるのはどれか。
1.妊娠中毒症
2.第2頭位
3.妊娠貧血
4.前置胎盤
 
 
午後問題53 妊娠39週0日となった日の午前9時に、この妊婦から「今トイレに行ったら下着に赤いものが付いていた」と電話があった。
 電話を受けた看護婦の対応で適切でないのはどれか。
1.陣痛の有無を聞く。
2.付着物の量、性状を聞く。
3.破水の症状を説明する。
4.安静臥床を勧める。
 
 
午後問題54 翌日入院し、3,710gの男児を自然分娩した。分娩所要時間は分娩第1期20時間、第2期1時間、第3期15分で合計21時間15分。破水は子宮口全開大時、分娩時出血量は680mlで弛緩出血と診断された。
 この産婦の弛緩出血の原因として考えられるのはどれか。
a.産婦の年齢
b.新生児の体重
c.分娩所要時間
d.破水の時期
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題55~57に答えよ。
 
 28歳の初産婦。妊娠経過は順調で妊娠38週5日に陣痛が発来して入院した。分娩第1期は順調に進行したが、分娩第2期には胎児心拍数が低下したので酸素吸入を受けた。本日の午前9時に3,280gの男児を自然分娩した。アプガースコア9点。胎児付属物の検査で卵膜の一部に欠損があった。分娩所要時間は12時間15分、分娩第3期までの出血量は380mlであった。
 
 
午後問題55 今後の子宮復古を推測するうえで最も重要な情報はどれか。
1.分娩時の妊娠週数
2.出血量
3.悪露の混入物
4.分娩所要時間
 
 
午後問題56 分娩後2時間の観察の結果、出血量(悪露)45g、子宮底の高さは臍下2横指、触れるとこぶしのような硬さである。体温37.3℃。脈拍数80/分。血圧120/66mmHg。
 アセスメントで適切なのはどれか。
1.分娩時出血量は正常範囲である。
2.子宮の収縮状態は不良である。
3.感染の危険性が高い。
4.循環器系に異常所見がある。
 
 
午後問題57 分娩室内で産婦は新生児を初めて抱き、うれしそうに見つめている。夫と実母は待合室で待機している。
 これからの計画で適切でないのはどれか。
1.分娩室内で乳頭への吸啜を試みる。
2.食事を温めて用意する。
3.家族との面会は分娩4時間後に行う。
4.睡眠がとれるよう配慮する。
 

 

 
次の文を読み午後問題58~60に答えよ。
 
 36歳の2回経産婦。妊娠経過に問題なく、妊娠37週2日に2,640gの男児を正常分娩した。出血量は170ml、会陰裂傷はなかった。産褥2日、子宮底長12cm、硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。朝の授乳時に「今回は傷がないのですごく楽だけれど昨夜はおなかが痛くてあまり眠れなかった。3人の子どもの中でこの子が1番小さく、なかなか乳頭に吸いつかないし吸う力も弱い。でも小さいなりに一生懸命頑張っているし、上の子たちにもよく似ている」と話す。Ⅱb型乳房、正常乳頭、乳房は軽く緊満している。乳管は8本開通、乳汁分泌は開始している。第1子、第2子のときも分泌良好であった。今朝の新生児の体重は2,480g、心拍数134/分、呼吸数42/分、体温36.8℃。血清総ビリルビンは11.0mg/dlである。
 
 
午後問題58 母親のアセスメントで適切でないのはどれか。
1.子宮復古は順調である。
2.後陣痛が出現している。
3.愛着形成は順調である。
4.乳汁うっ滞がみられる。
 
 
午後問題59 新生児のアセスメントで適切なのはどれか。
a.低出生体重児である。
b.バイタルサインは正常である。
c.生理的体重減少の範囲内である。
d.光線療法の適応である。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題60 授乳に関する援助で適切なのはどれか。
a.吸啜の状態を確認する。
b.吸啜しはじめたら長く吸わせる。
c.授乳後ミルクを追加する。
d.乳頭乳輪部をやわらかく保つ。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d

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