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過去問 解答解説一覧

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92回看護師国家試験 午後問題16~30

次の文を読み午後問題16~18に答えよ。
 
 55歳の女性。保育所勤務。外来受診時に経過を聞くと「5日位前から右脇腹が火照るような感じがして市販の鎮痛消炎パップ剤を貼りましたが治りません。昨日からつねられるような痛みになって、昨夜は眠れませんでした。今朝見ると、右胸から腋の下を通って背中まで身体の右半周に赤い水疱があって、痒いけど触るだけでもすごく痛くて、何かわからなくて怖くなって病院に来ました。このところ保育所の行事で疲れていて、忙しい時にこんなことになって・・・」と憔悴した様子で話す。診察の結果、入院した。
 
 
午後問題16 確認する既往歴はどれか。
1.水 痘
2.麻 疹
3.風 疹
4.流行性耳下腺炎
 
 
午後問題17 治療薬の点滴静脈内注射と軟膏塗布および消炎鎮痛薬の内服が開始された。
 本人への説明で適切なのはどれか。
1.疲労は発症の誘因ではない。
2.軟膏塗布前は石けんで清拭する。
3.水疱は2週前後で痂皮となる。
4.再発の可能性はない。
 
 
午後問題18 深夜、「薬を飲んだけれど痛みがとれない」と言う。1時間後に再度「痛くて我慢できない」と訴えてきた。
 対応で適切なのはどれか。
1.「もう少し様子をみましょう」
2.「痛み止めについて医師と相談します」
3.「痛みは一時的なのでもうすぐ治まります」
4.「これ以上の痛み止めは体に良くないです」
 

 
 
次の文を読み午後問題19~21に答えよ。
 
 Dさん、55歳の女性。身長158cm、体重65kg。団地の2階に住んでおりパートタイムの事務員をしている。右変形性股関節症と診断され保存的療法で経過を観察してきたが、右股関節と腰の痛みが強くて日常生活にも支障をきたすと訴えるようになった。
 
 
午後問題19 Dさんは人工股関節全置換術を受けることを考えている。
 術後の生活に関する説明で誤っているのはどれか。
1.生活上の体動制限が残る。
2.仕事の継続は困難になる。
3.体重の減量が必要である。
4.人工関節には耐用年数がある。
 
 
午後問題20 手術を受けたDさんに術後7日までに出現する可能性があるのはどれか。
1.カルシウム代謝異常
2.下肢の神経麻痺
3.神経因性膀胱
4.鼠径ヘルニア
 
 
午後問題21 Dさんにとって脱臼の危険が少ない姿勢はどれか。
脱臼の危険

 
 

 
次の文を読み午後問題22~24に答えよ。
 
 25歳の女性。発熱、関節痛および顔面の紅斑のため近医を受診し、全身性エリテマトーデスと診断され治療目的で入院した。入院時所見は、身長165cm、体重58kg、血圧152/80mmHg、白血球数4,400/mm3、血小板数12.5万/mm3、血清クレアチニン値2.5mg/dl、C反応性蛋白12.1mg/dl、抗核抗体陽性、尿蛋白(2+)であった。ステロイド療法の適応と診断された。
 
 
午後問題22 入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
1.知覚異常がある。
2.出血傾向がある。
3.腎機能低下がある。
4.易感染性がある。
 
 
午後問題23 ステロイド大量療法(プレドニゾロン60mg/日)を行うことが医師から説明された。看護師が訪室すると「隣の部屋の人に顔が丸くならない場合もあるって聞いたけど私も大丈夫かな」と言う。
 適切な対応はどれか。
1.治療してみないと分からないと説明する。
2.そういう場合もあると説明する。
3.治療が終われば顔は元通りになると説明する。
4.顔が丸くなる可能性は高いと説明する。
 
 
午後問題24 患者の理解が得られ、ステロイド療法が開始されることになった。
 開始時の生活指導で適切なのはどれか。
a.「眠れないときでも横になって身体を休めましょう」
b.「天気のよい日は散歩しましょう」
c.「食事の制限はありません」
d.「薬のせいで気分が大きく変動するかも知れません」
1.a、b   2.a、d  3.b、c  4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題25~27に答えよ。
 
 78歳の女性。一人暮らし。庭で雑草を取っていたとき、急に腰痛が起こり起立不能となり入院した。エックス線撮影で第1腰椎圧迫骨折と中程度の骨粗鬆症とが認められ、床上安静の指示が出された。腰痛のため寝返りを打つことも困難であったが、他人の世話を受けることに強い抵抗を示し「トイレに行ってはいけないのか」と尋ねてきた。
 
 
午後問題25 排尿の援助で適切でないのはどれか。
1.尿意の有無を確認しナースコールの使用法を説明した。
2.水分摂取を十分に行う必要があることを説明した。
3.ベッドサイドにポータブル便器を準備した。
4.膀胱が緊満していないのでしばらく様子を見た。
 
 
午後問題26 入院3日たっても便意を訴えなかった。尋ねると「したくない」と言うが、腹部に触ると左下腹部に便の貯留と思われる塊が触れた。
 対応で適切なのはどれか。
1.高圧浣腸を勧める。
2.便意が出現するまで待つ。
3.下剤の服用を勧める。
4.摘便を勧める。
 
 
午後問題27 離床開始後の骨折予防教育として適切なのはどれか。
1.体幹のひねり程度は差し支えない。
2.歩行時はコルセットを装着する。
3.裾の長い寝衣で下肢を保護する。
4.バランス感覚保持のため杖はなるべく使わない。
 

 

 
次の文を読み午後問題28~30に答えよ。
 
 70歳の男性。夕食時に頭痛、嘔吐および麻痺が出現したため救急車で搬送された。体温37.5℃、脈拍数70/分、血圧200/120mmHg。呼びかけには開眼するが質問には答えられない。頭部単純エックス線CTの結果、右被殻部に出血を認め高血圧性脳出血と診断された。
 
 
午後問題28 入院時の看護で優先するのはどれか。
1.麻痺側の他動運動
2.気道の浄化
3.脳血流量の確保
4.意識レベルの観察
 
 
午後問題29 開頭血腫除去術が行われ、術後1日に体温37.0℃、脈拍数82/分、呼吸数16/分、血圧154/110mmHg。意識レベルはグラスゴー・コーマ・スケールで9点であった。深夜、体温37.2℃、脈拍数84/分、呼吸数18/分、血圧208/106mmHgになり、呼びかけには反応せず痛みに対して顔をしかめる。
 最も考えられるのはどれか。
1.低酸素状態
2.髄膜刺激症状
3.拘禁反応
4.脳圧亢進症状
 
 
午後問題30 術後10日が経過し意識レベルはほぼ清明でバイタルサインは安定していた。プリンやゼリー等の半固形食で嚥下訓練を開始し順調に経過していたが、開始1週後、むせと発熱があり誤嚥があることが分かった。
 この時点の栄養補給方法で最も適切なのはどれか。
1.とろみ食の経口摂取
2.胃瘻造設による経管栄養
3.経鼻経管栄養
4.末梢静脈内点滴注射

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