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86回看護師国家試験 午後問題16~30

次の文を読み午後問題16~18に答えよ。
 
 28歳の女性。夫と二人暮らしで共働きをしている。通勤途中、急に下腹部の痛みがあり救急車で来院した。問診と検査の結果、免疫学的妊娠反応陽性であり、直ちに超音波診断法とダグラス窩穿刺とが行われた。妊娠7週、子宮外妊娠と診断され入院した。体温36.3℃。脈拍数94/分。呼吸数20/分。血圧96/64mmHg。顔色は青白くうっすらと汗をかき腹部を押さえていた。時々嘔気があった。
 
 
午後問題16 入院時のアセスメントで適切でないのはどれか。
1.尿量の減少が考えられる。
2.低血糖が考えられる。
3.腸蠕動の低下が考えられる。
4.ショック状態が考えられる。
 
 
午後問題17 ダグラス窩穿刺の準備で適切なのはどれか。
1.体位はシムス位にする。
2.トラカール針を用意する。
3.頭部の剃毛を行う。
4.滅菌シャーレを用意する。
 
 
午後問題18 入院時の看護で適切なのはどれか。
1.飲食の禁止
2.腹部の温罨法
3.頭部の挙上
4.高圧浣腸の準備
 

 

 
次の文を読み午後問題19~21に答えよ。
 
 55歳の男性。妻と長男との三人暮らし。嗜好はたばこ10本/日。趣味は旅行である。2か月前から便に血液の混入があり、最近、便柱が細くなったので来院した。内視鏡検査の結果、直腸がんと診断され手術目的で入院した。身長175cm、体重70kg。Hb12.0g/dl。血清総タンパク8.4g/dl、血清アルブミン5.0g/dl。医師から、人工肛門造設の説明を受けて同意した。腹会陰式直腸切断術および人工肛門造設術が行われた。術後、妻に「ストマを見たくない。」と言っていたが、自分でパウチ交換ができるようになった。排尿障害はみられたが、順調に回復し退院した。
 
 
午後問題19 術前の看護で優先度が低いのはどれか。
1.呼吸訓練
2.低残渣食の摂取
3.栄養状態の改善
4.排泄路変更の受容の観察
 
 
午後問題20 術後の看護で適切でないのはどれか。
1.面会の制限
2.ストマケア自立への援助
3.ボディイメージ変化に対する援助
4.排尿訓練
 
 
午後問題21 退院指導で正しいのはどれか。
a.性生活について夫婦一緒に説明を受ける。
b.旅行は控えるよう説明する。
c.水分を控えるよう説明する。
d.人工肛門用装具の選択について説明する。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題22~24に答えよ。
 
 48歳の女性。自宅にてガスストーブの火がスカートに燃え移り熱傷を負った。救急車が来るまで、ぬれた毛布にくるまりうずくまっていた。来院時、右上肢、腹部、臀部および両大腿部に水疱、びらんを形成していた。強い痛みを訴え全身を震わせるなどの緊張状態であった。熱傷の深さは真皮浅層までであり、面積は40%である。
 
 
 午後問題22 熱傷の程度はどれか。
1.熱傷Ⅰ度
2.熱傷Ⅱ度
3.熱傷Ⅲ度
4.炭 化
 
 
午後問題23 入院直後に起こりやすい病態で誤っているのはどれか。
1.電解質の異常
2.ショック
3.感 染
4.拘 縮
 
 
午後問題24 入院直後の受傷部の処置で適切でないのはどれか。
1.水疱を破り滲出液を排出する。
2.ヒビテン液で消毒する。
3.熱傷部位は無菌操作で清潔に保つ。
4.ガーゼ交換は汚染のたびに行う。 
 

 

 
次の文を読み午後問題25~27に答えよ。
 
 51歳の男性。交通事故を起こし、救急車で搬送された。入院時の意識は清明である。体温37.3℃。脈拍数108/分。呼吸数14/分。血圧128/80mmHg。肩の外転と肘の屈曲のみ可能で、体幹、手指および下肢の自動運動はみられなかった。頭部および頸部エックス線CT、頸部エックス線単純撮影により第6頸椎の脱臼骨折および頸髄損傷がみられ、第5頸髄性四肢麻痺と診断された。
 
 
午後問題25 入院直後の看護で適切でないのはどれか。
1.人工呼吸器の準備
2.頭蓋骨牽引の準備
3.全身の合併損傷の観察
4.膀胱留置カテーテルの準備
 
 
午後問題26 急性期の看護で適切でないのはどれか。
1.体位変換のスケジュールを作る。
2.心理的支援を行う。
3.体温調節を図る。
4.高圧浣腸を行う。
 
 
午後問題27 急性期から脱した時点で、麻痺の高位は変わりなく、仙髄域の知覚・運動の残存もみられなかった。
 予後として考えられるのはどれか。
1.自分で食事動作ができる。
2.自分で車椅子に移動できる。
3.座位を保持できる。
4.歩行できる。
 

 

 
次の文を読み午後問題28~30に答えよ。
 
 73歳の女性。45歳のときに高血圧と診断されたが、「薬が合わない。」と言って治療を中断していた。夕食時、頭痛と嘔気があり、数回吐いて、動けなくなり来院した。体温37.5℃。脈拍数50/分。呼吸数10/分。血圧270/130mmHg。意識レベルⅡ-10~Ⅱ-20(3-3-9度方式)、左片麻痺が認められた。頭部エックス線CTの結果、右被殻部に出血を認めた。高血圧性脳出血と診断された。意識レベルが低下したので検査を受けた。その結果、血腫が増大していたため、開頭血腫除去術が行われた。
 
 
午後問題28 入院直後の処置で適切でないのはどれか。
1.高浸透圧利尿薬の与薬
2.降圧薬の与薬
3.温罨法
4.酸素療法
 
 
午後問題29 入院直後の体位で適切なのはどれか。
1.起座位
2.トレンデレンブルグ位
3.ファウラー位
4.水平位
 
 
午後問題30 術後は順調に経過し、意識レベルⅠ-2に改善したが左片麻痺は残存した。
 開頭術後3日の看護で適切なのはどれか。
1.膀胱留置カテーテルの継続
2.食事の全面介助
3.下肢の挙上
4.関節の他動運動

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