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過去問 解答解説一覧

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93回看護師国家試験 午後問題76~90

次の文を読み午後問題76~78に答えよ。
 
 22歳の初産婦。妊娠38週2日で、2,820gの男児を正常分娩した。母乳栄養を希望し、自律授乳を行っている。乳房の形はⅡa型で短乳頭気味であった。産褥3日、児は乳頭を口に含んだがうまく吸啜できずに泣き出した。吸啜させようとしているうちに啼泣は激しくなった。母親は「突然どうしたんでしょう。夜も寝ないで頑張って授乳してきたのに。私も疲れてしまいました」と看護師に訴えた。乳管開通は良好で、乳房は乳輪部も緊満していた。児のバイタルサインは安定しており、体重は昨日より10g増加し、2,715gであった。
 
 
午後問題76 児が吸啜できなくなった原因はどれか。
1.母乳の分泌不足
2.乳輪部の緊満
3.乳房の形態
4.吸啜力の低下
 
 
午後問題77 児の哺乳量の指標にならないのはどれか。
1.体重
2.排尿回数
3.機嫌
4.溢乳回数
 
 
午後問題78 産褥4日、家族計画についての指導後、「3年間は避妊したいので、コンドームだけでは不安です。お話にあったIUDを使いたいと思います」と話している。
 説明で適切なのはどれか。
1.「IUDの挿入は月経再来後になります。」
2.「IUDを挿入すると授乳できなくなります。」
3.「コンドームはIUD挿入後1か月以降必要ありません。」
4.「IUDは挿入後6か月で入れ替えをします。」
 

 

 
次の文を読み午後問題79~81に答えよ。
 
 30歳の初産婦。妊娠32週、切迫早産のために入院した。痛みを伴わない3~4分周期の弱い子宮収縮が認められ、子宮口2㎝開大であった。塩酸リトドリンの持続点滴静脈内注射が開始され、トイレと洗面以外はベッド上安静である。医師からは、現在の治療を2~3週継続すると説明された。
 
 
午後問題79 起こりうる問題はどれか。
a.徐脈
b.膀胱炎
c.便秘
d.筋力低下
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題80 治療によって子宮収縮は軽減したが、体動で子宮収縮が増強するため治療を継続し妊娠35週0日を迎えた。胎児の推定体重は2,450gである。
 今、出産した場合の新生児の状況で適切なのはどれか。
1.アプガースコアは5分後7以下になる。
2.出生直後から抗菌薬を与薬する。
3.チューブでミルクを開始する。
4.人工呼吸器なしで呼吸できる。
 
 
午後問題81 妊娠36週2日、2,330gの児を分娩した。800mlの弛緩出血があり、分娩直後は児の顔を見ただけであった。分娩24時間後、児との面会を楽しみにして看護師と新生児室を訪室した。「他のお子さんと比べるととても小さい気がします」と児を見て涙を流す。「赤ちゃんに触ってみましょう」との看護師の言葉に「壊れそうな気がして」と手が出ない。
 看護師の関わりで最も適切なのはどれか。
1.「今回は帰りましょう」と話す。
2.「大丈夫ですよ」と児に触ってみせる。
3.母親の手を引き寄せ、児に触らせる。
4.母親を座らせ児を抱かせる。
 

 

 
次の文を読み午後問題82~84に答えよ。
 
 21歳の女性。短大を卒業後親から独立し一人暮らし。過干渉な母親から付き合っている男性と別れるように言われた。「これからも母親がすべてに干渉してくると思うと何もかもいやになる」と交際相手に訴えた。最近は眠ろうとしても何時間も寝付けず、朝も起きられないため仕事もやめてしまった。食欲はなく体重はこの2週で5㎏減少したため精神科外来を受診し開放病棟へ任意入院した。入院時患者の身長は160㎝、体重は41㎏である。入院後睡眠薬が処方された。
 
 
午後問題82 睡眠障害はどれか。
1.熟眠障害
2.早朝覚醒
3.中途覚醒
4.入眠障害
 
 
午後問題83 入院時の状態はどれか。
1.摂食障害
2.適応障害
3.記憶障害
4.行為障害
 
 
午後問題84 入院時の看護で優先度が高いのはどれか。
1.歯は親との関係を詳細に聞く。
2.心配しないよう説明する。
3.心身の休息を確保する。
4.自殺を予防する。
 

 

 
次の文を読み午後問題85~87に答えよ。
 
 48歳の男性。統合失調症(精神分裂病)の診断で入院し、3か月の治療を受けて退院した。合併症はみられない。アパートで一人暮らしを始めたが、前回退院後拒薬がみられたため、主治医の指示により退院と同時に医療機関の訪問看護部門による訪問看護が開始された。アパートは閖静な住宅地にあり、訪問中にほとんど騒音は聞こえない。訪問の頻度は週1回であった。
 
 
午後問題85 患者は退院後常に耳栓をし、訪問看護師が来ると外していた。
 この状況の原因で正しいのはどれか。
1.思考奪取
2.被影響体験
3.幻 聴
4.思考吹入
 
 
午後問題86 患者は電話を設置することをいやがり、次回の訪問予定は、訪問時に看護師と打ち合わせることになっていた。ある日、訪問看護の他の対象者が急変して予定が変更になったが、訪問看護師はそれを患者に知らせることができなかった。15分遅れて患者宅に到着したところ、患者はドアを開けようとせず「馬鹿にしているなら帰れ」と怒鳴った。
 対応で誤っているのはどれか。
1.怒りすぎるのは良くないと説明する。
2.時間に遅れた理由を説明する。
3.時間に遅れたことを謝罪する。
4.馬鹿にしているのではないことを説明する。
 
 
午後問題87 患者は2週に1回の外来受診の際、「訪問看護は1か月拒否する」と主治医に伝えた。主治医と訪問看護部門のスタッフはケースカンファレンスを開いて今後の対応を話し合った。
 対応で適切なのはどれか。
1.拒薬防止のため訪問看護は継続する。
2.再開を前提に1か月訪問を中断する。
3.訪問看護は今後適用しない。
4.至急入院の手続きをとる。
 

 

 
次の文を読み午後問題88~90に答えよ。
 
 48歳の女性。甲状腺の腫瘍を認め、精査目的で内科病棟に来院した。入院時は穏やかで食欲もあった。しかし、同日から不眠になり3日後には病棟内を動き回り、看護師にとりとめのない話を繰り返すようになった。不眠は継続し入院5日には話の内容は誇大的になり、行動面も看護師の話す言葉じりをとらえてはすぐに怒り出すようになった。
 
 
午後問題88 受け持ち看護師は主治医に相談し、精神科医に診察を依頼することになった。
 この活動はどれか。
1.インフォームドコンセント
2.ケアネットワーク
3.ケアマネジメント
4.コンサルテーションリエゾン
 
 
午後問題89 看護で適切なのはどれか。
1.家族の面会を増やす。
2.長時間の関わりは避ける。
3.他の患者との交流を促進する。
4.行動範囲を拡大する。
 
 
午後問題90 精神科医の診察の結果、内科の検査・治療と並行して抗躁薬の内服が開始された。服薬開始1週間後、患者が「手が震える」と訴えた。
 優先度が高い血液検査はどれか。
a.カリウム
b.リチウム
c.サイロキシン(T4)
d.アンモニア
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d

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