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過去問 解答解説一覧

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96回看護師国家試験 午後問題46~60

次の文を読み、午後問題46~48の問いに答えよ。
 
 23歳の女性。38.0℃の熱が1週間続いたため来院した。検査の結果、急性骨髄性白血病と診断され、化学療法後に骨髄移植を受けることになった。提供者は3歳上の姉であるが、家庭の事情で幼い頃より別々に育てられほとんど交流がない。患者は、他人同然に育った姉に骨髄を提供してもらうことを申し訳ないと気にしている。
 
 
午後問題46 対応で適切なのはどれか。
1.姉が面会に来ても会わないほうがよいと言う。
2.他の提供者が見つかるまで待つ方法を提案する。
3.自分の思いを姉に素直に話してみてはどうかと提案する。
4.提供者が姉であったのは偶然で気を遣う必要はないと説明する。
 
 
午後問題47 骨髄移植後18日、無菌室に在室している。中心静脈栄養法(IVH)施行中で、顆粒球100/μlである。「食べると吐くので何も食べたくない」と横になっていることが多い。
 対応で適切なのはどれか。
1.水分を制限する。
2.経管栄養法とする。
3.ソフトクリームを勧める。
4.無理して食べなくてよいと話す。
 
 
午後問題48 その後、退院が可能となった。慢性GVHD(移植片対宿主病)による皮膚障害のために免疫抑制薬の内服を継続している。
 退院時の指導として適切なのはどれか。
1.「皮膚を潤すには温泉浴が適しています」
2.「直射日光を浴びないように気をつけてください」
3.「古い皮膚はボディブラシでこすり落としましょう」
4.「皮膚症状がなくなれば免疫抑制薬は中止してください」
 

 

 
次の文を読み、午後問題49~51の問いに答えよ。
 
 48歳の男性。職場での会議中にこれまで経験したことのない頭痛におそわれ、頭を抱えるように椅子に座り込んだ。さらに、猛烈な吐き気により嘔吐した。病院に到着後、CT検査が行われた。
 
 
午後問題49 来院時の症状・徴候として出現する可能性があるのはどれか。
1.耳出血
2.項部硬直
3.眼底出血
4.髄液鼻漏
 
 
午後問題50 検査後、緊急手術が予定され術前準備が開始された。妻が「だいぶ吐いたようですし、夫はきれい好きなので入浴はできませんか」と看護師に尋ねた。
 清潔援助の方法で適切なのはどれか。
1.ベッド上に臥床した全身清拭
2.ベッドに腰掛けての全身清拭
3.椅子を使用したシャワー浴
4.ストレッチャーを使用したリフトバス
 
 
午後問題51 中大脳動脈に動脈瘤がありクリッピング手術が行われたが、患部が深く手術時間が長引いた。術後意識は回復したが、錯語が多くコミュニケーションが成立しなくなった。
 この男性の失語症はどれか。
1.全失語
2.名称失語(健忘失語)
3.ブローカ(Broca)失語
4.ウェルニッケ(Wernicke)失語
 

 

 
次の文を読み、午後問題52~54の問いに答えよ。
 
 Aさん、62歳の男性。印刷工場で長年働いている。最近、肉眼的血尿が出現し泌尿器科を受診した。診察の結果、入院し精密検査を受けることになった。
 
 
午後問題52 硬膜外麻酔下で膀胱鏡による膀胱組織の生検が予定された。
 最も確認する必要があるのはどれか。
1.検査前の絶飲食
2.検査中の下肢のしびれ
3.検査直後の眠気
4.検査後の血尿の増強
 
 
午後問題53 膀胱癌と診断され、膀胱全摘術と回腸導管造設による尿路変更術が行われることになった。
 術後の生活に関する説明で適切なのはどれか。
1.「尿意は残ります」
2.「尿の出口が二つになります」
3.「自己導尿が必要となります」
4.「パウチの装着が必要となります」
 
 
午後問題54 退院2週後の朝、Aさんから「昨夜から39.5℃の熱が続き、だるくて腰も痛い。食欲もないし、水も飲む気にならない」と泌尿器科外来に電話があった。
 確認する情報で優先度が最も高いのはどれか。
1.咽頭痛の有無
2.排ガスの有無
3.排尿の量と性状
4.脈拍数とリズム
 

 

 
次の文を読み、午後問題55~57の問いに答えよ。
 
 Aさん、78歳の女性。3年前、夫が他界した後アルツハイマー病を発症し、同居家族だけでは介護が困難となり、介護老人保健施設に入所してきた。自分の部屋が分からず廊下を歩いている。食事は配膳しても箸を取らずに眺めている。午前中に家族に伴われ入所してきたことも覚えていない。職員がお茶を勧めると表情はこわばり緊張しているが「ありがとう。あなたもいかが」と話している。
 
 
午後問題55 この時点で最も維持されているのはどれか。
1.記 憶
2.見当識
3.情緒・感情
4.食 欲
 
 
午後問題56 入所後3日、自分の部屋が分からず廊下の徘徊は続いている。食事中でも無言で立ち上がり歩きだしてしまう。
 Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1.徘徊を制止する。
2.そのまま様子をみる。
3.屋外での散歩を促す。
4.特定の看護師が食事に付き添う。
 
 
午後問題57 落ち着いて座っていられるようになり、作業療法にも参加できるようになった。しかし、折り紙を口に入れたり、のりをなめたりする異食行動がみられる。
 最も適切な対応はどれか。
1.異食する理由を確認する。
2.参加時はマスクを着用させる。
3.異食しそうな時は、腕をつかんで制止する。
4.使い終わった物品は手の届かない所に片付ける。
 

 

 
次の文を読み、午後問題58~60の問いに答えよ。
 
 Aさん、85歳の女性。2か月前から食欲不振と4kgの体重減少があり来院した。胃癌と診断され手術目的で入院した。1人暮らしで日常生活は自立している。身長148cm、体重38kg。中心静脈カテーテルが挿入され、3日後に全身麻酔での手術が予定されている。
 
 
午後問題58 Aさんは「点滴の管が心配だから」とトイレ以外は臥床している。体温36.3℃、呼吸数20/分。夜間に時々咳嗽があるが喘鳴はない。
 この時期に最も適切な援助はどれか。
1.呼吸訓練
2.床上排泄訓練
3.筋力強化運動
4.関節可動域訓練
 
 
午後問題59 Aさんは幽門側胃切除術を受けた。中心静脈カテーテルの他に経鼻胃管と膀胱留置カテーテルが挿入されている。術後1日、Aさんは抜いた膀胱留置カテーテルを手に持ってベッドサイドに立っていた。「息子が泣いているから家に帰る」と寝衣を着替えようとしている。
 Aさんの状況はどれか。
1.心気症
2.感情失禁
3.うつ状態
4.術後せん妄
 
 
午後問題60 順調に経過し、食事は5分粥6回食になった。Aさんは5日後に退院予定だが「病院にいる間はいいけど、これからは食事を作るのが大変そう」と話している。
 退院時の食事指導で適切なのはどれか。
1.退院直後に1日3回食とする。
2.食事の献立例を一緒に考える。
3.繊維質の多い食品を摂取する。
4.食べる速さは気にしなくてよい。

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