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89回看護師国家試験 午後問題16~30

次の文を読み午後問題16~18に答えよ。
 
46歳の男性。独身。兄はいるが遠方に住んでいる。毎日飲酒し食事も不規則であった。朝自宅で倒れているのを職場の同僚が発見し、救急車で来院した。到着時、意識レベルはⅢ‐200(3‐3‐9度方式)であった。人工呼吸器が装着された。血圧182/100mmHg。頭部エックス線CTで視床出血が認められ、右半身の麻痺があった。その後、意識レベルはⅢ‐100になり、抜管され、気管切開が行われた。4か月が経過して経管栄養が開始された。意識レベルはⅡ‐20となり、人のいる方向に目を動かすような反応が出現した。拘縮予防と意思表出とに向けたリハビリテーションを行っている。兄は必要時しか面会に来なくなった。
 
 
午後問題16 図は頭部エックス線CT像である。
頭部エックス線

 
出血部位
は出血部位を示すこの患者の出血部位はどれか。
 
1.①
2.②
3.③
4.④
 
 
午後問題17 この時期の経管栄養時の看護で適切でないのはどれか。
1.注入前に気管内吸引を行う。
2.体位は半坐位または坐位で行う。
3.注入は8時間ごとに行う。
4.注入後に微温湯を流す。
 
 
午後問題18 意識障害の改善に向けた看護で適切でないのはどれか。
1.静かで落ち着いた環境を維持する。
2.ケアを通じて刺激を与える。
3.職場の同僚の面会時は声をかけてもらう。
4.目の動きが意味のある反応であるかを評価する。
 
 

 
次の文を読み午後問題19~21に答えよ。
 
 44歳の男性。薬品会社の営業課長。妻と子どもとの4人暮らし。会社の定期健康診断の結果、身長174cm、体重84kg、血圧150/94mmHg、空腹時血糖126mg/dl、総コレステロール300mg/dlであった。このため、会社の健康管理室の看護婦に相談に来た。生活習慣については次のように答えた。一日3食に加え、接待での飲酒や残業での夜食をする習慣がある。飲酒量は毎日ビール大瓶3本程度で、喫煙は20歳ころから始め一日30本程度である。家族が嫌うため禁煙を試みたことが2度あるが失敗した。帰宅時間は毎日午後11時ころであり、休日に出勤することもある。電車通勤をしており、運動習慣はない。体重は30歳ころから増え始めた。
 
 
午後問題19 状態のアセスメントで誤っているのはどれか。
 なお、1.74×1.74≒3.0とする。
1.空腹時血糖値は正常範囲にある。
2.高脂血症である。
3.BMIでは肥満である。
4.喫煙指数では肺癌のリスクグループに入る。
 
 
午後問題20 このままの生活習慣が発症のリスクを高めないのはどれか。
1.虚血性心疾患
2.肺気腫
3.脂肪肝
4.甲状腺機能低下症
 
 
午後問題21 看護婦の保健指導で適切でないのはどれか。
1.妻が1週間の食事を記録するよう提案する。
2.禁煙講習会への出席を勧める。
3.疲労の蓄積が健康に影響することを説明する。
4.有酸素運動を勧める。
 

 

 
次の文を読み午後問題22~24に答えよ。
 
 38歳の女性。夫と9歳の子どもとの3人暮らし。性格は真面目である。昨年4月に支社の経理係長から本社の営業課長へ昇進し、夫、子どもと共に転居した。転居直後は新居の片付けや子どもの学校の編入などに奔走した。仕事が忙しく、帰宅は毎日夜9時を過ぎ、休日にも出勤した。7月ころから持続する上腹部痛を自覚したが、夏期休暇中には消失した。しかし、仕事を再開した途端、上腹部痛が再発し、取引先とのトラブルがあるたびに項部や肩のこりがひどくなり口唇ヘルペスもできたため受診した。食事は3食とっており、体重減少はみられない。H2受容体遮断薬が処方されたが、痛みがなくなると服薬を中断しては再発を繰り返している。今年の1月、家事を手伝ってもらうために田舎の母親に来てもらった。また、職場の配置換えの希望を申し出た。5年前から帰宅後すぐにビール大瓶2本を飲む習慣がある。
 
 
午後問題22 この状況で考えにくいのはどれか。
1.血圧の低下
2.血糖値の上昇
3.胃粘膜の潰瘍
4.免疫機能の低下
 
 
午後問題23 ストレス対処の考え方に基づくと、これらの身体症状を引き起こしている主な原因はどれか。
1.真面目な性格
2.転居に伴う諸調整
3.仕事の内容
4.飲酒習慣
 
 
午後問題24 R.S.ラザルスが提唱する問題中心の対処行動はどれか。
1.田舎の母親に家事を委ねた。
2.帰宅後すぐにビールを飲む。
3.休日も出勤し仕事を片付けた。
4.職場の配置換えの希望を申し出た。
 

 

 
次の文を読み午後問題25~27に答えよ。
 
 82歳の男性。3か月前に脳梗塞で倒れ病院に入院したが、内科的治療により病状が安定したため老人保健施設へ移った。右片麻痺が残り、車椅子への移乗に介助を要する。話しかける内容についてはほぼ理解しているが、物の名前が出てこなかったり、ハサミを「ハスイ」と言ったりする。
 
 
午後問題25 患者の言語障害で正しいのはどれか。
1.感覚性失語
2.運動性失語
3.痙性構音障害
4.球麻痺
 
 
午後問題26 患者との意志の疎通を図るために適切でないのはどれか。
1.はい、いいえで答えられる質問にする。
2.実物を見せて選んでもらう。
3.物の正しい名前を繰り返し教える。
4.患者の使い慣れた言葉を用いる。
 
 
午後問題27 ベッドから車椅子への移乗動作の自立に向けた援助で適切でないのはどれか。
1.右側臥位から起き上がるよう指導する。
2.ブレーキをかけ忘れないよう習慣化を図る。
3.右前腕を体の正面に保持するよう指導する。
4.手すりにつかまり、立ち座り動作を繰り返し練習する。
 

 

 
次の文を読み午後問題28~30に答えよ。
 
 72歳の女性。息子と2人暮らし。仕事を持つ息子を支え、家事一切を切り盛りしてきた。洗濯物を干すために縁側から庭に出ようとして転落し、左大腿骨頸部を骨折した。入院後、5日間の牽引を経て、人工骨頭置換術が施行された。術前の検査の結果に異常はなく、術中・術直後の経過は良好であった。しかし、術後1日の夜から「息子が迎えに来ているのでここから出して」と言いながらベッド柵を取り外そうとしたり、骨折で入院していることを説明しても「なぜ私を閉じ込めるのですか」と声を荒げるなどの言動がみられた。
 
 
午後問題28 このときの患者の状態から考えられるのはどれか。
1.痴 呆
2.せん妄
3.昏 迷
4.抑うつ
 
 
午後問題29 対応で適切なのはどれか。
a.看護婦の目の届くところにベッドを移動する。
b.日中は頻繁に声をかける。
c.1日中部屋を薄暗くする。
d.息子の面会を制限する。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題30 3か月後、患者は杖を使って歩けるまでに回復した。患者は退院後も息子とともに暮らすことを希望している。
 退院に向けて行う援助で適切でないのはどれか。
1.患者の動作能力と家屋構造との適合性を評価する。
2.歩行での外出を避けるよう指導する。
3.ホームヘルプサービスに関する情報を提供する。
4.下肢の運動訓練計画を患者とともに作成する。

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