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90回看護師国家試験 午後問題1~15

次の文を読み午後問題1~3に答えよ。
 
Aさん、65歳の男性。妻との2人暮らし。S状結腸癌が肺に転移しているが自宅で療養している。病名を知っており、残された時間を妻と過ごすことを希望している。かかりつけ医によって硫酸モルヒネ徐放錠60mgが処方され、疼痛は緩和されている。
 
 
午後問題1 訪問看護婦がAさんに今後の療養について確認したところ「入院はしたくない。妻には迷惑をかけるがこのまま自宅で過ごしたい」と言っている。数日前から呼吸困難を訴えるようになった。
 訪問看護婦がかかりつけ医に相談する内容で優先度が低いのはどれか。
1.呼吸困難への対応
2.緊急時の連絡方法
3.病院の確保
4.在宅死についての確認
 
 
午後問題2 1週後、意識レベルが低下し会話が困難となった。妻が「夫はこのまま死んでいくのでしょうか」と不安を訴えた。
 訪問看護婦の対応で適切なのはどれか。
a.Aさんの状態を説明し、見通しについて話す。
b.妻が今の気持ちを表現することができるよう支える。
c.気持ちをしっかり持つよう妻を励ます。
d.24時間付き添うよう話す。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題3 2日後、Aさんは自宅で死を迎えた。
 その1週間後、妻から連絡を受けて訪問した看護婦の対応で適切なのはどれか。
a.今までの妻の介護について慰労する。
b.気分転換に外出を勧める。
c.同じ境遇にある人のグループを紹介する。
d.Aさんとの思い出を語り合う。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題4~6に答えよ。
 
 脂肪肝のため禁酒を勧められていた50歳の男性。会社では精力的に仕事をこなし、仕事以外にも飲酒の機会が多かった。倦怠感と腹部膨満感とを強く感じるようになったため、仕方なく受診した。検査の結果、アルコール性肝硬変と診断され、入院した。入院中、肝臓の機能と飲酒との関係、断酒の必要性について妻とともに指導を受けた後、自分でも肝硬変の本を購入して読んでいた。1か月後、AST(GOT)33U/L、ALT(GPT)20U/L、γ‐GTP60IU/L、総ビリルビン1.4mg/dl、アルブミン2.9g/dlに安定し退院した。
 
 
午後問題4 退院後の初回受診の際、外来看護婦が収集する情報で優先度が高いのはどれか。
1.飲酒欲求
2.食 欲
3.倦怠感
4.生活リズム
 
 
午後問題5 外来看護婦は肝硬変の悪化を防ぐために、本人の自己管理が必要と考えた。
 本人が注意する項目で優先度が高いのはどれか。
a.体 重
b.体 温
c.尿 量
d.下腿の浮腫
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題6 徐々に生活行動範囲を拡大し、外出時間も増やしていった。退院1月後、職場復帰することになった。
 断酒を継続していくための外来看護婦の働きかけで適切なのはどれか。
a.付き合いの調整について話し合う。
b.仕事上のストレスへの対処法を話し合う。
c.帰宅後の運動について話し合う。
d.会社に配置換えを申し出るよう勧める。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題7~9に答えよ。
 
 要介護4の認定を受けて施設に入所中の85歳の男性が自宅に帰った。80歳の妻との2人暮らし。訪問看護、訪問介護および訪問入浴介護の支援を受けることになった。
 
 
午後問題7 初回訪問時に患者の手関節、腹部および大腿内側に赤い丘疹がみられ、一部小水疱を伴っている。指間には線状疹がある。
 考えられるのはどれか。
1.真菌症
2.帯状疱疹
3.伝染性紅斑
4.疥 癬
 
 
午後問題8 かかりつけ医から上記の診断を受けた。
 皮疹に関して妻への指導で有効でないのはどれか。
1.部屋に殺虫剤を散布するよう助言する。
2.訪問介護員(ホームヘルパー)に寝具を日光に当てるよう依頼する。
3.治るまで見舞い客を避けるよう助言する。
4.夫にビタミンB1を含む食品の摂取を勧める。
 
 
午後問題9 訪問看護婦がこの感染の媒介者とならないために適切な対応はどれか。
a.療養者に接するときはマスクをつける。
b.療養者に接するときは予防衣をつける。
c.皮疹に軟膏を塗布するときは手袋をつける。
d.訪問終了時に含嗽をする。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題10~12に答えよ。
 
 Aさん、52歳の男性。総合商社の販売部門で課長をしている。今年の定期健康診断で、BMI23.5、血圧162/108mmHg、総コレステロール280mg/dl、中性脂肪180mg/dl、空腹時血糖90mg/dlを示し、「要精査」のため受診した。問診によると仕事が中心の生活で、朝7時に出勤し帰宅は23時頃である。休日にも仕事に出掛けることがあり、たまの休みには自宅で仕事の資料を作成し、運動の習慣はない。喫煙は1日40本程度。飲酒は毎日就寝前にビールを2本飲む。夜間は熟睡し覚醒も良い。性格は「完ぺき主義」と答える。
 
 
午後問題10 Aさんに生じやすい疾患はどれか。
1.糖尿病
2.十二指腸潰瘍
3.虚血性心疾患
4.抑うつ
 
 
午後問題11 Aさんの生活指導に用いる資料で優先度が高いのはどれか。
a.運動量と血中HDLコレステロール値との関係
b.BMIと死亡率との関係
c.ビールのエネルギー量
d.喫煙量とこの疾患の発生との関係
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題12 M.フリードマンはこの疾患を起こしやすい人に共通する行動様式を見いだした。
 Aさんには以下の行動が認められたが、フリードマンの指摘した行動様式に該当しないのはどれか。
1.約束の時間に正確である。
2.旅行や出張では多くのスケジュールを盛り込む。
3.仕事には最善をつくす。
4.対立する意見があっても穏やかに話し続ける。
 

 
 
次の文を読み午後問題13~15に答えよ。
 
44歳の男性。リウマチ熱の既往があり、3年前から僧帽弁狭窄症・閉鎖不全と診断され、利尿薬とジギタリスを服用していた。趣味はテニスだったが、最近平らな道を歩いていても動悸や息切れがしてきたため入院した。身長162cm。体重58kg。心拍数100/分、脈拍数は橈骨動脈で86/分。血圧100/66mmHg。呼吸困難、下腿の浮腫、仰臥位で頸静脈の怒張が観察された。
 
 
午後問題13 入院時の心電図はどれか。
心電図

 
 
午後問題14 精密検査の結果、手術が必要と診断され、入院1週後、僧帽弁置換術を受けた。術後1日、脈拍数122/分、血圧80/56mmHg、中心静脈圧25cmH2O、動脈血酸素分圧(PaO2)96mmHg。尿量30ml/時。胸部エックス線撮影で心拡大の増強がみられた。
 考えられるのはどれか。
a.無気肺
b.肺塞栓症
c.心タンポナーデ
d.低心拍出量症候群
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題15 術後6週には状態が安定し、退院が決まった。ワーファリンは引き続き内服することになった。
 退院指導で正しいのはどれか。
1.ワーファリンの作用は、感冒薬と併用すると弱まると説明する。
2.抜歯をするときは事前に主治医に相談するよう説明する。
3.趣味のテニスを再開するよう勧める。
4.食事に関しては塩分制限以外は考慮しなくてよいと説明する。

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