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90回看護師国家試験 午後問題16~30

次の文を読み午後問題16~18に答えよ。
 
 58歳の男性。右大脳出血による左片麻痺。発症後2か月が経過し、リハビリテーションの目的で転院してきた。入院時の観察では、整容動作は右手で行い自立しているが、顔のひげ剃りは右側だけで終わる。食事動作も右手で行い自立しているが盆の左にある皿の食べ物を残す。看護婦がその皿の方を指すと「あっ」と気付いてフォークを運ぶ。移乗動作はバランスが悪く介助を要し、左ブレーキをかけ忘れて車椅子から落ちそうになる。
 
 
午後問題16 片麻痺以外に日常生活動作(ADL)を障害している症状はどれか。
1.視野欠損
2.視力低下
3.記憶障害
4.半側空間失認
 
 
午後問題17 アルバートの線分末梢テストの結果はどれか。
線分末梢テスト

 
 
午後問題18 車椅子からベッドに移る方法を指導する場合、適切なのはどれか。
車椅子

1.A方向でベッドに近づき、最初に左側のブレーキ・フットレストを操作する。
2.A方向でベッドに近づき、最初に右側のブレーキ・フットレストを操作する。
3.B方向でベッドに近づき、最初に左側のブレーキ・フットレストを操作する。
4.B方向でベッドに近づき、最初に右側のブレーキ・フットレストを操作する。
 
 

 
次の文を読み午後問題19~21に答えよ。
 
 Aさん、54歳の女性。左大脳梗塞のため入院中である。夕食後、Aさんがナースステーションに来た。
看護婦:「Aさん、どうされました?」
Aさん:「お・ん」
看護婦:「おん…。なんでしょうね」
Aさん:「……」(腋窩に手をはさむ)
看護婦:「あっ体温計ですか?」
Aさん:「はい」
看護婦:「体温計は渡しましたよ。また測りますか?」
Aさん:「うーん」(手で足元を指し、さらに部屋の方を指す)
 
 
午後問題19 Aさんの状態はどれか。
1.脳血管性痴呆
2.構音障害
3.運動性失語
4.感覚性失語
 
 
午後問題20 看護婦の対応で最も適切なのはどれか。
1.Aさんとともに病室に行く。
2.再度「体温計が必要ですか」とゆっくり問い直す。
3.50音ボードを持って来る。
4.鉛筆とメモ用紙を渡す。
 
 
午後問題21 Aさんとのコミュニケーションで適切なのはどれか。
1.単語または短い文章で話す。
2.患者の「はい」をうのみにしない。
3.言葉の誤りはその場で修正する。
4.「はい」か「いいえ」で答えられるように質問する。
 

 

 
次の文を読み午後問題22~24に答えよ。
 
 42歳の女性。不正性器出血があり近医を受診した。検査の結果、子宮頸癌Ⅱ期と診断され手術目的で入院し、広汎性子宮全摘出術を受けた。術後1日、体温37.6℃、脈拍数78/分、血圧120/68mmHg。腹部は平坦で腸蠕動音は聴取できない。経腹的な後腹膜ドレーンからは術後16時間で淡血性の排液が300ml認められた。膣からの分泌物はなく、膀胱留置カテーテルからは淡黄色透明の尿が流出している。腹壁創の痛みを訴えているが、腰背部痛はない。
 
 
午後問題22 術後1日のアセスメントで正しいのはどれか。
1.腸閉塞が疑われる。
2.尿管損傷が疑われる。
3.尿路感染症の可能性は低い。
4.骨盤死腔内の異常出血が疑われる。
 
 
午後問題23 術後7日、膀胱留置カテーテルが抜去された。
 看護で正しいのはどれか。
1.残尿量の測定は、残尿量が50ml以下になるまで行う。
2.排尿は尿意を感じたときにするよう指導する。
3.排尿時は下腹部の圧迫刺激を避ける。
4.残尿量の測定は就寝前に行う。
 
 
午後問題24 排尿障害が回復したため、術後16日目から全骨盤に対する放射線照射が開始された。1週経過し、計10Gyの照射を終えたころ、以下の症状が出現した。
 放射線照射による症状はどれか。
1.顔面のほてり
2.下肢の浮腫
3.下 痢
4.発 汗
 

 

 
次の文を読み午後問題25~27に答えよ。
 
 85歳の女性。共働きの息子夫婦と同居し、日中は一人で過ごしている。白内障があり、視力は0.3程度である。階段でつまずき、転倒し、大腿骨頸部骨折を起こし、人工骨頭置換術を受けた。術後4週には杖歩行になったが、歩行はやや不安定で、訓練時になると表情は硬くなった。看護婦が訪問すると、「歩く練習を頑張っているからもうすぐ自宅に帰れると楽しみにしてたのに、さっき、息子が来て家でひとりにしておくのが心配だからしばらく施設に入って欲しいって。まだ自分でできないこともあるから何も言えなかったけど、なんだかとても惨めな気分」と話し、肩を落としている。
 
 
午後問題25 この患者の転倒に関連しない因子はどれか。
1.85 歳
2.女 性
3.階 段
4.白内障
 
 
午後問題26 患者が看護婦に最も伝えたかったことはどれか。
1.損なわれた自己決定
2.家族介護の負担
3.再転倒への恐怖
4.家屋改造の負担
 
 
午後問題27 患者の退院計画を立案するに当たり、最も重要となるのはどれか。
1.家屋改造の意思があるのか息子に確認する。
2.本人と息子夫婦とが話し合う場を作るよう提案する。
3.自宅での生活の仕方を本人に確認する。
4.ソーシャルワーカーを紹介し、入所先を相談する。
 

 

 
次の文を読み午後問題28~30に答えよ。
 
 74歳の女性。3年前にアルツハイマー型痴呆と診断された。数日前に介護老人保健施設に入所し、緊張した表情だが周りの人にきちんとあいさつをしていた。その夜はほとんど眠らず、朝になってウトウトしていた。着替えを促すと裏返しに重ね着をした。食事は箸を使って食べることができた。排泄は誘導がうまくいったときはトイレでできるが、後始末はできなかった。風呂で身体を洗うことはできなかった。風呂の帰り、他人の部屋に入り、立っていた。改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(HDS‐R)得点は10点。元来、生け花を趣味とし、料理が得意だった。
 
 
午後問題28 この女性の痴呆の程度はどれか。
1.軽 度
2.中等度
3.やや高度
4.非常に高度
 
 
午後問題29 下線部に象徴される症状はどれか。
1.失 行
2.見当識障害
3.逆行性健忘
4.関係妄想
 
 
午後問題30 3週が経過し、日中はボランティアの人々と生け花をしたり、ゲームをして笑顔や笑い声が出て、いろいろな人とおしゃべりをするようになってきた。夕方になると、人が変わったように落ち着かなくなり、「早く食事の支度をしなければ」と独り言を言いながら歩き回っている。
 対応で適切でないのはどれか。
1.翌日からは日中の活動量を抑えるようにする。
2.夕食のテーブルの準備を手伝ってもらう。
3.一緒にお茶を飲みながら話を聞く。
4.「こちらで準備しているから心配しないで」と話す。

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