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94回看護師国家試験 午後問題31~45

次の文を読み午後問題31~33に答えよ。
 
 Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1L/分、労作時2L/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の上昇があり、夜間のみの非浸襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
 
 
午後問題31 Aさんは入院して人工呼吸器の調整を行い、退院指導を受けることになった。
 退院指導の目的と内容との組合せで適切なのはどれか。
1.家事労働の軽減   ――― 訪問介護の利用
2.傾眠傾向の改善   ――― 人工呼吸器使用時間の短縮
3.災害時の対応    ――― 自家発電装置の確保
4.呼吸器感染症の予防 ――― 無菌的吸引療法
 
 
午後問題32 NIPPV療法の導入に必要な物品はどれか。
1.人工鼻
2.呼吸器
3.アンビューバッグ
4.鼻マスク
 
 
午後問題33 Aさんが退院後活用できる社会資源と根拠となる法律との組合せで優先度が高いのはどれか。
1.医療費の助成  ――― 身体障害者福祉法
2.訪問看護    ――― 介護保険法
3.住宅改修    ――― 身体障害者福祉法
4.人工呼吸器管理 ――― 介護保険法
 

 

 
次の文を読み午後問題34~36に答えよ。
 
 86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車いすに移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
 
 
午後問題34 仙骨部上方に、感染症状はないがポケットを有する褥瘡がある。
 褥瘡悪化防止のために使用するマットレスで最も適切なのはどれか。
1.薄手のエアーマット
2.圧切り替え式のエアーマット
3.厚手のウレタンマットレス
4.ウォーターマットレス
 
 
午後問題35 褥瘡のポケット形成の要因と考えられるのはどれか。
1.テレビを見る姿勢
2.オムツの使用
3.食欲の低下
4.日常生活動作(ADL)の低下
 
 
午後問題36 訪問看護師が行う褥瘡ケアの目的と方法との組合せで適切なのはどれか。
1.滲出液のコントロール ――― ガーゼを厚めに当てる。
2.不良肉芽の除去    ――― シャワーで水圧をかけて洗浄する。
3.感染の予防      ――― ヨードホルムガーゼを詰める。
4.創の解放       ――― ポケット部の皮膚を切る。
 

 

 
次の文を読み午後問題37~39に答えよ。
 
 67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
 
 
午後問題37 退院後に貸与を受ける福祉用具で最も優先度の高いのはどれか。
1.介護用ギャッチベッド
2.歩行補助杖
3.尿器
4.簡易浴槽
 
 
午後問題38 退院直後の訪問時、看護師が情報収集する内容で最も重要なのはどれか。
1.体重増加
2.転倒リスク
3.抑うつのレベル
4.便秘の有無
 
 
午後問題39 在宅療養が軌道にのって3か月を経過したころ、2週に1度の外来受診時に「体を動かさないともっとだめになってしまう。以前のように歩く訓練に参加したい。リハビリの仲間もいるし、がんばれるから」と相談があった。
 挿入するサービスで最も適切なのはどれか。
1.訪問リハビリテーション
2.訪問看護
3.通所リハビリテーション
4.通所介護
 

 
 
次の文を読み午後問題40~42に答えよ。
 
 Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコーの結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
 
 
午後問題40 Aさんの冠状動脈の狭窄部位はどれか。
冠状動脈

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
 
 
午後問題41 入院当日PTCA(経皮経管的冠状動脈形成術)が行われ、ステントを留置し、狭窄率は0%に改善した。術後3日に足踏み試験を行ったところ、脈拍数が120/分に上昇したため中止した。その後、病室へ行くとAさんは「胸の痛みがないので、トイレに行くところです」と言う。脈拍数は66/分であった。
 対応で適切なのはどれか。
1.「今日は導尿にしましょう。」
2.「ポータブルトイレを使いましょう。」
3.「病棟のトイレまで付き添います。」
4.「気を付けてトイレまで行ってください。」
 
 
午後問題42 「今回は命拾いをした。日頃の生活のせいだと言われたが、どう変えていけばいいんでしょうね。食事は行き付けの食堂で丼物や肉料理が多いですよ」と言う。Aさんの仕事は不規則で、昼食と夕食はほとんど外食であった。
 退院へ向けての指導内容で適切なのはどれか。
1.脂質は摂取エネルギーの20~25%にする。
2.肉類より卵からの蛋白摂取を増やす。
3.塩分は1日12g以内にする。
4.飽和脂肪酸の割合を増やす。
 
 

 
次の文を読み午後問題43~45に答えよ。
 
 58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/dl、血清総蛋白5.6g/dlであった。
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
 
 
午後問題43 術前オリエンテーションの説明で適切なのはどれか。
1.「手術3日前から下剤を服用します。」
2.「深呼吸の練習をします。」
3.「術前に新鮮凍結血漿を使います。」
4.「手術当日は仰向けのまま過ごします。」
 
 
午後問題44 手術後5日。体温37.8℃、血液所見は白血球12,000/μl、CRP6.8mg/dlであった。喀痰喀出困難はなく肺音は正常であった。
 このときの合併症で最も可能性が高いのはどれか。
1.輸入脚症候群
2.イレウス
3.縫合不全
4.術後貧血
 
 
午後問題45 術後の症状が安定し、退院が許可された。
 退院後の食事指導で優先度が高いのはどれか。
1.よく噛んで時間をかけて食べる。
2.脂肪分の摂取量を増やす。
3.香辛料を取り入れ食欲増進を図る。
4.食事は冷ましてから食べる。

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