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過去問 解答解説一覧

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94回看護師国家試験 午後問題61~75

次の文を読み午後問題61~63に答えよ。
 
 87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性痴呆。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
 
 
午後問題61 看護師が訪室すると「独りぼっちになると淋しい。もうどうなってしまうのかわからない。看護師さんまた来てくれますか」と泣きながら訴えた。
 この時の対応で最も適切なのはどれか。
1.「ここにナースコールがありますから呼んでください。」
2.「大部屋に移りましょうか。気が紛れますよ。」
3.「ご家族の方をお呼びしましょうか。」
4.「しばらく一緒にお話しましょうか。」
 
 
午後問題62 息子は「病院と会社との往復で睡眠時間が取れない。でも、おふくろの顔を見ないと不安なんです」という。
 息子への看護で最も適切なのはどれか。
1.仕事を休むように伝える。
2.最期の時の家族の希望を聞く。
3.面会時にはねぎらいの言葉をかける。
4.本人はもっとつらいことを伝える。
 
 
午後問題63 収縮期血圧が80mmHg台まで下降した。
 今後の身体的変化で起こる可能性が低いのはどれか。
1.意識レベルの低下
2.腹式呼吸
3.舌の乾燥
4.下肢の浮腫
 

 

 
次の文を読み午後問題64~66に答えよ。
 
 3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
 
 
午後問題64 発作の程度はどれか。
1.小発作
2.中発作
3.大発作
4.重積発作
 
 
午後問題65 入院し治療を受けることになった。
 症状が悪化したときに観察されるのはどれか。
1.呼吸音の減弱
2.口渇の訴え
3.著明な発汗
4.大量の痰の喀出
 
 
午後問題66 気管支喘息と診断された。アレルギー検査の結果、ハウスダストが陽性であった。
 退院時の保護者への指導で適切なのはどれか。
1.「朝晩掃除をしましょう。」
2.「なるべく室内で遊びましょう。」
3.「クマのぬいぐるみは捨てましょう。」
4.「ゼーゼーしてきたら水分は控えましょう。」
 

 

 
次の文を読み午後問題67~69に答えよ。
 
 6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/dl、アルブミン2.5g/dl、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
 
 
午後問題67 治療初期段階の看護で適切なのはどれか。
1.毎日入浴をする。
2.安静は不要である。
3.骨髄抑制に注意する。
4.塩分制限を行う。
 
 
午後問題68 6週後、外来での経過観察になった。プレドニゾロン5mg/日の内服で寛解状態を維持しており、小学校入学に向けて主治医は学校に提出する腎臓病管理指導表の区分にBと記載した。
 母親への生活指導で正しいのはどれか。
1.「学校で水を飲まないように話してください。」
2.「外来受診の2日前から学校を休ませてください。」
3.「学校で水ぼうそうが流行ったらすぐに連絡してください。」
4.「スイミングスクールに通っても構いません。」
 
 
午後問題69 1年後、顔面および下肢から足背にかけて浮腫を認め、ネフローゼ症候群の再燃のため入院した。母親は「1週前から風邪気味だった。3日前に薬を飲ませ忘れてしまったから、再発してしまったのでしょうか」と話す。
 母親への対応で適切なのはどれか。
1.家庭での食生活について詳細に尋ねる。
2.薬を飲ませ忘れた原因を明らかにする。
3.風邪も再燃の引き金になることを伝える。
4.約半数が再燃するのだから仕方がないと説明する。
 

 

 
次の文を読み午後問題70~72に答えよ。
 
 小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μl、Hb7.0g/dl、血小板5万/μlであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
 
 
午後問題70 確定診断のために骨髄穿刺を行うことになった。
 適切なのはどれか。
1.男児の病室で行う。
2.施行前に排尿を促す。
3.体幹を仰臥位で固定する。
4.穿刺直後に抜針部位を救急絆創膏で保護する。
 
 
午後問題71 検査の結果、急性リンパ性白血病と診断された。両親は医師の話を冷静に受け止め「治ると信じてがんばります」と話した。男児への病気の説明について夫婦で話し合っておくように依頼し、1週後医師が確認したところ「子どもがかわいそうだから、病名は話すつもりはありません」と両親が話した。
 同席した看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1.男児の知る権利を守り、すべて話さなくてはいけないと伝える。
2.親の意思を尊重し、男児には何も話さないことを約束する。
3.病名を告げた家族を紹介し、家族同士で話してもらう。
4.病名を知らずに検査や治療を受けるデメリットを説明する。
 
 
午後問題72 入院が長期になることから養護学校に転校した。腰椎穿刺と髄腔内注射の後、嘔気が強く、楽しみにしていたベッドサイドでの授業を受けることができず男児は「授業を受けられないから背中の注射は嫌だ」と話した。授業は月曜日から金曜日に行われている。
 対応で適切なのはどれか。
1.「授業がない日に注射をやってもらえるようにしようね。」
2.「何回かやっていくうちに吐き気が気にならなくなるよ。」
3.「注射の時間を調整して授業を受けられるようにしようか。」
4.「病気を治すためには授業を受けられなくても気にしないでね。」
 

 

 
次の文を読み午後問題73~75に答えよ。
 
 31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
 
 
午後問題73 妊婦健康診査時「前回の出産時、体重が18kg増えました。やっと戻ったと思ったら妊娠したんです。お産の時には何kgぐらいが理想的でしょうか」と質問があった。
 体重の目安で適切なのはどれか。
1.62kgぐらい
2.66kgぐらい
3.70kgぐらい
4.74kgぐらい
 
 
午後問題74 妊娠32週の妊婦健康診査で「最近、立ったときにふらつきます」と訴えた。妊娠30週の血液検査の結果はHb11.8g/dl、Ht37%、平均赤血球容積(MCV)91flであった。
 指導で最も適切なのはどれか。
1.安静にして過ごす。
2.姿勢の変換はゆっくり行う。
3.鉄を含んだサプリメントを摂る。
4.弾性ストッキングを着用する。
 
 
午後問題75 さらに「保育園のお迎えにいくと子どもが抱っこをせがむのでしばらく立ったまま抱っこするんですが、お腹が張ってきます。どうしたらよいでしょうか」と話す。
 対応で適切なのはどれか。
1.「座った姿勢で抱いてあげましょう。」
2.「抱っこひもを使ってみましょう。」
3.「背中を反らせるように抱いてみましょう。」
4.「このまま様子を見ましょう。」

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